静岡・焼津市カツオ窃盗事件 被害を受けた静岡県外の漁船会社が刑事告訴へ 徐々に全容が明らかに
焼津港のカツオ窃盗事件、被害拡大でしょうか…県外の漁船会社が漁協職員ら7人を刑事告訴する方針であることがわかりました。
日本有数の水産の町・静岡県焼津市で起きたカツオの窃盗事件。徐々に全容が明らかになってきました。
被害者の弁護士
河村 正史氏「この3年間だけでも、実質的な全部の漁業会社の被害を考えたら、億という数字になるのはほぼ確実だろうと」
この事件では焼津漁協職員の男(40)と焼津市の水産加工会社の元社長(60)ら5人が、別の会社が水揚げした冷凍カツオおよそ4・4トンを盗んだ罪で起訴されています。5人のほか、焼津漁協の元職員ら2人が逮捕されたあと、処分保留で釈放されています。
弁護士によりますと、起訴内容とは別に長崎県と新潟県の会社が年内にも被告ら7人を刑事告訴する方針で、7人がおととしから去年にかけ、この2社が水揚げした冷凍カツオを盗んだ疑いがあるとしています。
さらに、すでに被害が明らかになっている焼津市の会社は、7人と焼津漁協などを相手取り今月中にも損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こすということです。
被害者の弁護士
河村 正史氏:「いつからやっているのかといいますと、ちょっとわからない、漁協だけが知っていると」「漁協や関係者がどれだけ反省して、旧態依然とした状況をどれだけ改善できるかが問われていると思う」
また、警察もさらに別の漁船会社の被害を確認していて近く、本格的に捜査するとみられています。