「東部の発展に寄与する」力強く語った川勝平太知事が東部で開いた「移動知事室」
川勝知事 県東部総合庁舎 午前10時ごろ:
「知事の職は言うまでもなく、静岡県民360万人の生活、これをよくしていくと。また防災をきっちりして危機管理を滞りなくしていく、こうしたことがメインの仕事」
県議会で50年ぶりとなる不信任決議案が提出された川勝知事。
きっかけはおととし10月、参院静岡選挙区の補欠選挙で川勝知事の口から飛び出した
いわゆる「御殿場コシヒカリ発言」でした。
その不適切発言のペナルティーとして表明していた給与やボーナスが返上されていなかったことが発覚し、県議会は大きく揺れました。
川勝知事 県庁
「私は御殿場に対して大変強い愛着をずっと最初から持ってきた。いかにして御殿場を中心にした東部の発展に寄与できるかと。これは一貫して変わりません、結局返上したい気持ちと、同じ気持ち」
東部地域に対する想いを強調した川勝知事ですが、最終的には歴史的な不信任決議案を議会で提出され、静岡県議会史上もっとも閉会の遅い県議会を経験することになりました。
不信任決議案の採決。
合わせて68票のうち、可決のラインは51票。結果は…。
議長
「うち賛成50票、反対18票、以上の通りであります。
よって川勝平太知事に対する不信任決議案は否決されました。」
川勝知事 午前1時ごろ
「遅くまでお付き合いいただいてありがとうございました」
わずか1票差で不信任案が否決された川勝知事。
改めて取材に応じた時も「県東部」について言及していました。
川勝知事(13日午前11時の囲み)
「県議会の一部会派は、筋を通されたなというふうに、私は受け止めました。
残念ながら結果は票が足りなかったので、私はこの職務に専念すると。この決意は変わりません。
御殿場ほか東部の為にまいりたい気持ちが非常に強いものがありますので」
移動知事室当日
そして、18日午前10時半。
知事が訪れたのは沼津市で超低温冷凍機などを作っている会社です。
ここでは、サッカーJ2リーグの清水エスパルスなどにも提供しているというマイナス120℃で足を冷やす機械の説明を受け、知事も体験します。
川勝知事 沼津市 午前10時半ごろ:
川勝知事「冷たい!」
担当者「今、足がマイナス120℃に冷えています」
川勝知事「いや~すごいね」
担当者「暑い日はいいが、かなり冷たい。マイナス120℃はこんなもんかなという感じじゃないですか?」
川勝知事「そうですね、そういえ、一気に血管が凍っちゃうかなと思ったぐらい」
午後には国内でも有数の設備を誇る沼津市のフェンシング拠点を視察。
担当者からフェンシングに使う剣を説明してもらい興味津々の様子、すると…。
川勝知事 沼津 午後1時半すぎ:
知事「持たせてもらえますか(※手に剣を持つ)」
知事「軽いですか」
担当者「ちょっと軽いですね」
担当者「エペとフルーレという剣があるんですけど…」
知事「気合が入りますね持つと。持っただけで」
模擬試合を見せてもらうなど、フェンシングの迫力を肌で感じていました。
その後も沼津市内や伊豆市内での視察を続けた川勝知事。
度々言及していた「東部の発展」について何かアイディアを得ることはできたのでしょうか?
移動知事室はあすも県東部で実施される予定です。