【静岡市長選挙】対応迫られる自民党静岡支部
自民党静岡支部 剣持邦明支部長:
「大変事態が流動化する中で支部としても対応を迫られています。自民党静岡支部としては(市議会)議員団との表裏一体的な関係も大事にしながら進めてまいりたい」
15日午前、会合を開いた自民党静岡支部。議題の一つとなったのは、来年4月の静岡市長選挙についてです。
投票まで4カ月を切った中、対応を迫られています。
静岡市 田辺信宏市長 静岡市議会 :
「熟慮に熟慮を重ねた結果、私は次期市長選挙に出馬いたしません。今任期をもって、市長の職から身を引く決意を固めました」
静岡支部が支援することで一本化すると決めていた、田辺信宏市長は市長選に出馬しないことを正式に表明。
田辺市長は今年7月までに周囲に出馬する意向を伝えていましたが、関係者によりますと、その後、経済界の意向やほかの立候補予定者の動向などを踏まえ、先月中旬までに近しい支援者らに出馬しないことを伝えていたといいます。
難波喬司元副知事
田辺市長の不出馬に、立候補を表明した難波喬司元副知事は―
難波喬司元副知事:
「一部のほころびを持って、全体を評価するべきではないと私は思っております。情報公開といいますか、説明不足といいますか、そういう点が多かったのではないかなというところは課題だと思っています」
難波元副知事はすでに市内4つの自民党支部に推薦願を出していて、田辺市長支援で一本化するとしていた静岡支部の対応が焦点となっています。
会合終了後、取材に応じた井上幹事長は―
自民党静岡支部 井上恒彌幹事長:
「いろいろな意見がある。やはり知事とのつながりはどうだとか、リニアはどうとか、散々静岡市民があれだけ叩かれて、本当に政策協定をするだけで応援するのかという意見からいろいろあった」
Q.難波さんに対して一部でアレルギーがあるということ?
自民党静岡支部 井上恒彌幹事長:
「あります。一部じゃなくてたくさんあります。でも、そこはやっぱり政治ですのでどこかで妥協点を探さないといけない場面が出てくるかと思う」
Q.難波氏との政策協定はどう考えている?
自民党静岡支部 井上恒彌幹事長:
「まず1番のアレルギーはなんでしょうかね。リニアがまずありますよね。それから、県都構想。その辺は少しずつ確認をしていくんですが、自分は川勝知事とは違うと。全く同様の目で見られると、そうではありませんということは最近意識的に物申すようになっていて、リニアの件も私の考えは私の考えであると言っているので、リニアの推進もたぶん政策協定の中に入ってくると思う」
協議を経て、支部としての対応は22日に決定する方針です。
山田誠県議
会合では、同じく推薦願を提出している自民党の山田誠県議について、支部として公認・推薦をしないことを決定。
ただ、一部には支援したらどうかという意見もあったといい、山田県議に対する処分は見送ることになりました。
この決定に、山田県議は―
自民党 山田誠県議:
「静岡市の静岡支部が、私の推薦願を今回推薦しないという決定をしたということで、非常に私としては残念です。市民一人一人の輪を大きくしていきたい。着実に輪は広がっていると、今、自分が活動する中では信じて活動しています。議論を重ねて、そして静岡の未来を作っていくこと。これが一番大事だと私は思っていますので、出馬の意思は今変わりありません」