静岡市が建設予定の「海洋・地球総合ミュージアム」肝いり事業に田辺市長語気強める場面も…清水の新たな観光誘客施設となるか

静岡市 田辺信宏市長:
「海洋地球総合ミュージアムを整備、そして運営をする事業者の公募を5月31日から開始。10月24日までに事業提案書が提出をされ、この度、学識経験者をはじめとした皆さんによる審査会。そして庁内での業者選定委員会を経て、落札者が決定をいたしました」

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落札金額は約169億6000万円 国内4番目に大きい大水槽も

静岡市の田辺市長がこう話すのは、清水港に整備が計画されている水族館と博物館の総合施設「海洋・地球総合ミュージアム」についてです。

 今回、海洋文化施設の整備を落札したのは、東京の乃村工藝社を代表企業とする9社の事業者で、落札金額はおよそ169億6000万円となっています。

栗田麻理アナウンサー:
「エスパルスドリームプラザにほど近い静岡市清水区のベイエリアです。この場所で構想が進む海洋文化施設。その建設予定地がこちらです。看板が設置されていて2020年代前半開業予定と書かれていますが、台風15号で発生した土砂が土のう袋に入れられ仮置きされています」

 全容が少しずつ明らかになってきた清水の新たな観光施設。一体どんなものになるのでしょうか・・・。

 市によると建物は鉄筋コンクリートで一部鉄骨構造の5階建て。延べ床面積はおよそ8500平方メートルです。

 目玉は国内4番目に大きいとされる大水槽(1700t)で、そこには駿河湾に生息するシュモクザメやカツオやイワシなどが展示される予定です。

静岡市 田辺信宏市長:
「海洋文化の拠点づくりの象徴的な事業が、この静岡市海洋地球総合ミュージアムである地域の子どもたちや学生、そして研究者、そして観光客をはじめとするここを訪れる全ての皆様が、学び・驚きを通してつながりあって、その人々のつながりが港町清水のさらなる魅力となり、その魅力が求心力となって世界中から人の集まる清水、そんな場所にしていきたいという思いが込められています」

画像: 落札金額は約169億6000万円 国内4番目に大きい大水槽も

田辺市長肝いりのプロジェクト

実はこの施設、田辺市長、肝入りのプロジェクトの1つ。そうしたこともあり、記者から出た問いかけに、こんな場面も…

Qオープンバックヤードとおっしゃいますが、そんなものは東海大水族館でも、松坂屋の水族館でもやっていることで、水族館経営の上で裏側を見せるってコンテンツして当たり前ですので、それをなんか新しい話のようにおっしゃったのは非常に違和感が残りますが…

静岡市 田辺信宏市長:
「『そんなもの』なんて言い方失礼ですよ」

Qでも、新しい考え方ではないですよね?
「そんなものなんて言い方は慎んでください」

Qそれは新しい…
「そんなものという言葉を撤回してください」

 語気を強めるほど思い入れのあるプロジェクト。そもそも、この計画は今から5年ほど前に策定されました。

 参考にしているのはアメリカにある「モントレーベイ水族館」で、2017年には田辺市長自ら現地へ視察に行くなど着々と準備を進めていました。

画像: 田辺市長肝いりのプロジェクト

計画凍結も今年から再び動き出す…事業費積み増しの可能性も

当初、2019年の開館を目指していましたが、民間事業者の参入が消極的だったことや新型コロナがまん延し、市として対策を優先するとして、おととし5月、計画を凍結。

 今年に入り再び予算化されたことで計画が動き出し、事業者を公募していました。

 一方で…

Q資材高騰の中で169億円、そして入館者数が想定を下回った場合の10億円のロスシェア。これまで出ている議決されている予算以外に、事業費を積み増すことはないと断言できますでしょうか?

静岡市 田辺信宏市長:
「これから議会に諮って議会でも議論を頂いてまいります」

Q経済情勢によってはまた事業費を大浜公園のように何十億円積み増すということがあるのか?
「それは公共経営も時代に応じていろいろな取り組みをしていかなければいけません。それは常識であります。ご承知の通り、コロナ禍だって私たちは見通せない、そういう状況。それによって感染拡大対策に予算を振り向けたり、いろんな創意工夫っていうのはその現場現場、その時々にやりますよね。ですから、これからどういう経済情勢になるかもわからない。そういう流れの中で、それは今からこうすると断定はできない。それが今の時代の不透明さではないでしょうか。ご理解ください」

画像: 計画凍結も今年から再び動き出す…事業費積み増しの可能性も

街の人の声は

建設費を単純比較すると、合併後の静岡市ではもっとも建設費が高いとされる今回の海洋文化施設。

 市民はこの計画をどう思っているのでしょうか…。

清水区民 70代:
「特に反対はない。(清水区)全体が良くなればいいなと思う。こういった物ができると、中部横断道もできたし、県外の方も来る確率が高くなるのではないか」

清水区民 70代:
「それだけ利益があればいいが、なかったら今度は税金でまかなわないといけなくなってくるでしょ。あれだけの費用をかけて造る値打ちがあるのかね」

 市は2026年4月の開館を目指していて、初年度の入館者数は67万人を見込んでいます。

画像: 街の人の声は