【リニア】山梨県知事が静岡県の姿勢に苦言 ボーリング調査めぐり「頭越しに言うのは遠慮願いたい」
リニア中央新幹線工事をめぐり、山梨県側から静岡県境に向けてJR東海が進めるボーリングについて、山梨県の長崎幸太郎知事が、静岡県境からおよそ300メートル区間の掘削を認めない静岡県の姿勢に苦言を呈しました。
山梨県知事が山梨県内でのリニアボーリング調査に対する静岡県の姿勢に苦言「頭越しに何がしかおっしゃっていただくのは願わくば遠慮願いたい」
山梨県 長崎知事:
「静岡県の議論には大変 強い違和感を感じている。正直申し上げて、山梨県内の問題については山梨県が責任を持って行います。静岡県内の問題については静岡県が責任を持って行います。これは言わずと知れた当たり前の話」
静岡県の対応について強い口調で批判した山梨県の長崎知事。
ボーリングを巡っては、11日県がJR東海に対し「合意が得られていない」として、県境までおよそ 300メートルとなる山梨県側の区間の掘削は認められないとする文書を提出していました。
これに対し長崎知事は、「県内の領域における経済活動は最大限自由が尊重されるべき」だとして、JR東海に対する県の対応を厳しく指摘しました。
また、ボーリングによって出る水の認識については…

山梨県 長崎知事:
「常識的には山梨県内の領域においてボーリング調査で出た水、これは山梨県内で出た水なので、山梨県の水だというのが常識的な考え方なのではないかと思っている。山梨県内の活動について、いかなる県であっても、我々のことを頭越しに何がしかおっしゃっていただくのは願わくば遠慮願いたい」
また、山梨県で出た水が静岡県の水に与える影響が科学的に明らかである場合を除き、規制をかけるのは筋から外れていると強調。
今後は、科学的な根拠に基づいた議論と、リニア問題については山梨県とも事前に調整するよう求めました。
リニア工事を巡っては、去年10月にも長崎知事が山梨工区に関する文書を提出した川勝知事に対して「一言も連絡がない」と苦言を呈する場面がありました。
