大井川の国交省の護岸工事で井戸が枯れ、農家にイチゴの苗が全て枯れる被害が

国土交通省静岡河川事務所による大井川の護岸工事で付近の井戸が枯れ農家にも影響が出ている事が分かりました。

画像1: 大井川の国交省の護岸工事で井戸が枯れ、農家にイチゴの苗が全て枯れる被害が

 国土交通省静岡河川事務所による大井川の護岸工事で、付近の井戸が枯れ、農家にも影響が出ていることが分かりました。

 現場は島田市神座。

画像2: 大井川の国交省の護岸工事で井戸が枯れ、農家にイチゴの苗が全て枯れる被害が

 大井川の東側で洪水対策のための護岸工事が行われ、この地区にある井戸が枯れてしまったということです。

 国土交通省静岡河川事務所島田出張所によると、護岸工事は2020年に始まりました。

 当初からこの工事中は、一時的に井戸水が枯れる可能性が想定されていて、付近では井戸水から、島田市の水道水への切り替えが行われていました。

 ところが、おととし、この切り替え時にトラブルが発生し、水が出ない状況に。

 神座地区のイチゴ農家に、当時の様子を聞きました。

画像3: 大井川の国交省の護岸工事で井戸が枯れ、農家にイチゴの苗が全て枯れる被害が

ありすふぁーむ 渡瀬豊 代表:
「護岸工事で井戸水が出なくなったので、切り替えの工事が行なわれたが、そちらの市の水道管が圧力が強過ぎて、ハウスの中の色んなところで管がはぜてしまって、それで水が行かなくなって全部枯れてしまった。」

 こちらがその時に撮影された映像。

画像4: 大井川の国交省の護岸工事で井戸が枯れ、農家にイチゴの苗が全て枯れる被害が

 水が出なくなったことで、イチゴの苗が全て枯れてしまっています。

この時は、工事業者により、被害額の6割ほどにあたる
およそ500万円が補償金として支払われました。

 そして去年、護岸工事が終わったことで、水道水から元の井戸水に再び切り替えられました。

 ところが、実際には井戸の水は枯れたままの状態になっていて、こちらの農家では、またもイチゴが枯れてしまったということです。

 被害額はおよそ1000万円。補償については…。

画像5: 大井川の国交省の護岸工事で井戸が枯れ、農家にイチゴの苗が全て枯れる被害が

Q現状(補償の)見通しは立っている?

ありすふぁーむ 渡瀬豊 代表:
「いや、特に立ってないです。売り上げ1000万円の損失を出したまま終わってしまう可能性が高いと思う。」

 島田市神座地区の多くの井戸は、まだ枯れたまま。

 国交省島田出張所は、静岡朝日テレビの取材に対し、
「去年、工事が終わった後、井戸水が戻っていたことは確認しているため、一概に護岸工事で井戸水が枯れたとは言いきれない。被害を受けた方と事実関係を確認しながら話し合いを進めていきたい」と説明しています。

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静岡県も情報収集へ

 この問題について、川勝知事が先ほど、定例会見で言及しました。

画像1: 静岡県も情報収集へ

川勝知事 県庁 午後2時:
「非常に関心を持っています。ただ、私もニュースで知ったばかりで、国交省の工事との関わりをですね、しっかり知らないといけないと思っている。地下水がやられて全滅しかねないような産業もあるから、これについては関心を持っているということで、目下のところは、その事実しか知らないというのが現状。」

Q.今後情報収集する?

「そうです。」

画像2: 静岡県も情報収集へ