「今年は県の基本政策、危機管理を徹底する」川勝知事が年頭会見 自民党との関係は… 静岡県
静岡県 川勝平太知事:「あけましておめでとうございます。今年は静岡県の基本政策、危機管理を徹底すると申し上げたい」
Q.去年、辞職勧告決議が決議されたときに、2022年に対し、来年は生まれ変わったような人間になってみようと富士山に誓うと話があった。2022年になったが、生まれ変わることができたか?
A.「はい。原点に戻った。原点に戻って、いつもどこでも公人であると。常時公人。県民のために尽くすということで、常在道場。これをしっかり叩き込んで原点に立って、いま晴れ晴れした気持ちでここに皆様にごあいさつしている」
自民党との関係は
そう語った川勝知事ですが、今年の川勝県政の行方を考えるうえで、やはり尾を引きそうなのが、去年、激しい対立を繰り広げた自民党との関係です。
リニア問題が争点化した去年6月の知事選のあと、川勝知事は「ノーサイドにあらず」と、自民党との戦いの続行を宣言。
10月の参院補選と衆院選で、これまで控えていた選挙応援を解禁し、反自民候補の支援に乗り出しました。
川勝知事(去年10月):「それ(リニア)を堂々と通そうと、大きな大都市を作って日本の効率を上げると言っているのが、この「県民党」に対立している自民党であります」
川勝知事インタ(去年10月)
Q.静岡県には自民党の国会議員がいなくてもいい?
A.「大丈夫じゃないですか」
そんな中で飛び出したのが、あの発言です。
川勝知事(去年10月)
「あちらはコシヒカリしかない」
自民党県連 野崎正蔵幹事長(去年11月)
「今、この神聖な静岡県議会の議場において、静岡県知事、川勝平太君に辞職を勧告いたします」
今年、知事と自民党との関係はどうなっていくのでしょうか。
4日の会見で川勝知事は、岸田政権の看板政策である「デジタル田園都市構想」に言及しました。
川勝知事会見:「具体的な事例として静岡・山梨・長野・新潟が一緒になって、デジタル田園都市の理想郷をつくっていこうと。そういう運動を盛り上げたい。大きな目的が一致している以上は、敵対する必要はまったくない。わだかまりとして残っている感情的な問題は横に置いて、県民のため、国民のためにそれぞれなることを一緒にしていきたい、そういう姿勢で臨みたい」
参院選には…「動かざること山のごとし」
そして、今年最大の政治決戦と言えるのが、半年後に行われる参議院議員選挙です。
川勝知事会見
Q.今年は参院選もあるが、知事は去年のように関わることはあるか? またその理由は?
A.「動かざること山のごとしである。分断を招いたということは、公人としてはやってはいけないことだから、これはしないというのが二つ目の質問に対する答え」