静岡・難波市長がアリーナ構想に前向き「実現していくべき施設」 「年内にも一定の判断」
いる」
静岡市の難波喬司市長がこう話したのは、JR東静岡駅北口の市が所有する土地に建設を検討しているアリーナについてです。
31日の会見で難波市長は先日、沖縄市にある「沖縄アリーナ」を視察したことを明らかにし、アリーナ建設に前向きな姿勢を示しました。
静岡市 難波喬司市長:「沖縄に行って、他の施設も見たが、沖縄については今の運営状況をしっかり聞いて、非常に前向きっていうか、これはやっていかないといけないなと思えるようなお話をいただきました。やはりアリーナというのはソフトですね。運営というのがものすごく大事だなというのを実感しました。規模や性格もあるし、どのぐらいの質にするのかということもあるが、そういったことを踏まえて、これからそのアリーナの整備について、事業手法であるとかあるいは市はどういうふうに関与するのかということについて、しっかりとした検討をしていきたいという状況」
「できれば年内に一定の判断」
市が想定しているのは、プロスポーツ観戦で5000席以上、音楽イベントで8000席から1万席を確保できる施設です。建設費は100億円から200億円で、運営費は年間で2億円から3億円程度とされています。JR東静岡駅北口の市有地は、これまで市の庁舎やサッカースタジアム建設の候補地となったこともありましたが、市は去年、アリーナの整備予定地と決定しています。そして、難波市長はきょうの会見で早く決断し動く必要があると強調しました。
静岡市 難波喬司市長:「年度内にはどういう手法でやるのかを判断して、できれば年内に一定の判断した上で、民間事業者の方々と意見交換をして、最終的にどういうふうにするのかというのを、年度内ぐらいには決めると、これぐらいをやっていかないといけないと思っている。いつまでもだらだらとやるのではなくて、やはりスピード感と言っているが、スピード感を持ってやっていくのが大事なので、そんなスケジュールで考えたいと思っております」
「やるかやらないか、しっかり決める時期」
記者から決断を急ぐ理由を問われると…。
Q.市が関わると予算が必要になるし、いろいろな費用がかかってくる。しかもハコモノだから一回造ってしまえば、取り返しがつかない。そうすると科学的な根拠など、もうすこしデータに基づいた根拠が必要だと思うが、そんなに急ぐほど求められているものなのかと感じもするがどうですか?
静岡市 難波市長:「年内というのは、はっきり申しますと遅いということ、今までが。既にずっと前からアリーナについては検討されているわけで、市民文化会館の再整備の時にあそこにアリーナを作るかどうかの検討もされている。従って、これはアリーナがあったほうが良いということがあれば、そして経済効果があるということであって、民間事業者の方々の投資をしていいよというのであれば、やるかやらないかというのをしっかり決める時期に来ていると思っています。したがって、何かにせかされて、あるいは何かの目標があってやるということではなくて、もうすでに十分時間をかけてしまいました」
アリーナの必要性について
県内にアリーナ施設は複数あります。袋井市にはコンサートやスポーツ大会を開催している
県の「エコパアリーナ」(最大収容人数1万人)、静岡市にも県の「このはなアリーナ」(最大収容人数4000人)などがありますが、それでも静岡市にアリーナは必要なのでしょうか…。
静岡市 難波喬司市長:「経済効果という観点と、それからアリーナは思いましたけど、文化づくりですね。ですから、エンターテインメントとか、単なる楽しみの施設ではなくて、興行的・経済的収入を上げるということじゃなくて、それがあることによって、市民の皆さん、街の皆さんが楽しめる施設になる。場合によってはどこにも出かけられない子どもたちが、例えば夏休みの間にそこにいて何かを楽しむ、これも一つの文化づくりになる。そういった面で屋根が付いて、非常にいろんな演出ができる施設というのは、これは文化づくりで大事だということを私は実感しました」
市は今後、アリーナ整備を民間主導でやるのか、それとも市が建物を造り、運営を民間に任せるようにするかなど建設手法について検討していくということです。