浜松市長「揶揄したわけではない」と釈明 大学再編めぐり「他大学の地盤沈下」発言
静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題を巡り、浜松市の鈴木康友市長が周辺の県の大学に対し、「地盤沈下」していると発言した問題で、鈴木市長は「揶揄しているわけではない」と釈明しました。
浜松市 鈴木康友市長:「誤解をされているところがあると思うけど、同じような地方大学を作っても後戻りするだけではないかということで、特定の大学を揶揄したものではないので、そこは発言の趣旨を理解いただければ」
24日午前、静岡大学と浜松医科大学の再編・統合問題を巡り、「他大学の地盤沈下」発言について、こう釈明した浜松市の鈴木市長。
きっかけは静岡大学・日詰一幸学長のこの発言からでした。
静岡大学 日詰一幸学長(2月9日):「2つの大学を1つの大学にしていくことが、ひとつの選択肢、あるいは最善の選択肢としてあるのではないか」
大学再編を巡っては、2019年に両大学でいわゆる「1法人2大学案」で合意していましたが、静岡大静岡キャンパスの根強い反対などから、静岡大・日詰学長は私案として「1法人1大学案」を提案したのです。
これに鈴木市長は「学長失格」と痛烈に批判。その中に、24日釈明したこの発言がありました。
浜松市 鈴木康友市長(2月27日):「医学部を入れただけで、大学が底上げされるわけがないわけで、だったら三重大学も山梨大学も信州大学も、そういった地方大学がなぜ地盤沈下していくのかと」
この発言には静大・日詰学長も応戦。市長に発言の撤回を求めていました。
浜松市 鈴木康友市長:
Q.大学名を出す必要はなかったというところもあるが?
A.この大学はだめだということではなくて、同じような地方大学がこの周辺にもこういう大学があるんですということで話しただけ。特定の大学を批判・揶揄しているわけではないということをぜひご理解ください。」