「残された議員が信用回復できるように頑張っていこう」 議長が逮捕された静岡・富士宮市議会開会
現職議長が逮捕された富士宮市議会で、9月定例会が開会。冒頭、副議長が市民に陳謝し信頼回復に取り組むと述べました。
きょう10日、開会した富士宮市議会の9月定例会。冒頭、議長の代理を務める小松快造副議長が次のように述べました。
小松副議長:「当市議会の元議員が、贈賄申し込み容疑で逮捕されたことは、大変遺憾であり、市民を始め多くの方々に、ご心配とご迷惑をかけていることを、深くお詫び申し上げる」
富士宮市議会元議長の容疑者(79)。2019年10月の議長選挙で、自分への投票を依頼し、その見返りに同僚の市議に対して、現金100万円の賄賂を渡そうとした疑いで7日逮捕されました。
富士宮市議会を巡っては5月、現職議員が盗撮の疑いで逮捕・起訴されるなど不祥事が相次いでいます。今回の贈賄事件は、この盗撮事件で公判が続いている被告のスマートフォンを押収し捜査する中で発覚しました。容疑者は被告に現金を渡そうとしましたが、被告は翌日にそのまま返したということです。
議事に入る前に読み上げられた富士宮市民憲章には、こんな一節が含まれていました。
「私たちは、社会の決まりを守り、人に迷惑をかけないようにつとめましょう」
小松副議長:「信用が失墜したことは事実。これに対して、残された議員がいち早く信用回復できるように、頑張っていこうという事で話をした」
容疑者は、きのう9日、代理人を通じて辞職願を提出。これによって、22人の定員に対して、欠員が4となっていて、50日以内に補欠選挙が実施される予定です