難波元副知事が静岡市長選に立候補を表明 リニア問題は「私が取り組んだ方が早い」 川勝知事との関係は… /今週の静岡

難波喬司静岡県元副知事:「今、静岡市は新しい時代を迎えるための変革が必要です。静岡市には優れた『場の力』があります。それは天から与えられた環境の中で、この地に暮らす人々の日々の営みを通じて培われ、歴史とともに根づいた豊かで美しい自然環境、そして人々の温かい心です。私は静岡市が大好きです。高校卒業後、ふるさと岡山を出てから48年。その間、14の都市に暮らしました。その中で一番長く暮らしているのが静岡市です。もちろん、これからもずっとここで暮らします。この大好きな静岡市で市民が安心と幸せを実感できる明るい未来をみんなと一緒につくりたいという熱い思いこそ、私が静岡市長選挙出馬を決意した理由です」

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難波元副知事が静岡市長選に立候補を表明 リニア問題は「私が取り組んだ方が早い」 川勝知事との関係は… /今週の静岡

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 11日、難波喬司元副知事が、来年春の静岡市長選挙に出馬することを正式に表明しました。出馬会見には「静岡鉄道」グループ、「鈴与」など、一部の経済界の関係者も同席しました。

難波喬司静岡県元副知事:「共鳴・共働・共創は難波喬司の市政運営のキーワードです。共鳴・共働・共創の前提となるのは静岡市政に対する市民の信頼です。私はこれまでの行政経験、とりわけ危機管理を担い、様々な社会課題を解決し、新たな仕組みをつくってきた経験をいかし、静岡市という地域の経営のリーダーとして全力で走りたいと思います」

 難波元副知事は2014年から8年間副知事を務め、今年5月から理事に。リニア問題や熱海土石流災害など、県政の重要課題を担当しました。

新サッカースタジアム計画は

 11日の会見で静岡市で検討が進んでいる新サッカースタジアム計画について自身の見解を示しました。

難波喬司静岡県元副知事:
「2050年仕様のつもりでやらなければならない。基本的にはあそこを何かの施設で活用するのは極めて大事で、サッカースタジアムの候補地としては極めて大事だと思っていますが、それだけでは成り立たないので、どうすれば実現できるのかを考える」

リニア問題は

画像: リニア問題は

難波喬司静岡県元副知事:「静岡市の関係で言えば、これまで静岡市は大井川流域の市町と連携をして、この問題を取り組んできませんでした。大井川の市町と連携した取り組みが必要だと思っています。大井川の市町と連携し利水者と連携してしっかり対応したい。反対をするということではなく、環境影響評価をしっかりやっていただき、しっかり臨んでいただきたい。私が市長になって取り組んだ方が結果が出るのが早いと思っている」

 

静岡市政については

画像: 静岡市政については

難波喬司静岡県元副知事::「県の副知事の時は非常に静岡市といろんなことを一緒にやらせてもらいました。例えば、清水港の問題。あるいは観光もそうですし、いろんなことがあります。それについて、やはり市政というのは非常に複雑だなあということ。そして市民に非常に近い仕事だなと思いました。一方で、今まではそれでよかったと思いますけれども、これからは新しい時代を迎えて、新しい静岡市にしていかないといけないと思っています。批判を一方的にするのではなくて、課題があれば私が市長になってしっかりと変えていく。それが大事だと思っております」

川勝平太知事との関係は

 そして、元上司でもある知事の関係については。

難波喬司静岡県元副知事:「川勝知事との関係というのは退職前のきのうときょうは全く違います。県職員の時は行政的な判断については何度も知事と意見が違いました。ただ、最終的な価値判断は選挙で選ばれた知事がやるというのは大原則。それは県職員ですから知事の価値判断に従いますが、きょうからの価値判断は自分でやる。きのうの答えときょうの答えは違う、それは立場が違うから。きょうからは価値判断は自分で行う。そして市長になった時、この価値判断は選挙で選ばれた首長として自らの考えで価値判断をする。それが首長の責任。その時に知事の価値判断に影響されることはない。県の県知事と静岡市の市長という関係で言えば、これは誰が見ても今より良くなるのではないか」

 難波元副知事の静岡市長選出馬について、8年半仕事を共にしたこの人は…。

画像: 川勝平太知事との関係は

静岡県 川勝平太知事:「きのう辞表をいただきました。そして、きょう午後3時半から記者会見をされるということで、きのう最後に県職員としてサシで話をする機会がございまして、間違いなく市長選に出馬されるであろうという確信を得ました。それを念頭に置いて、この間仕事をされてきたと思います。彼は安心してここから巣立ったということで、私は誠に有終の美というか、飛ぶ鳥跡を残さずというか、ぎりぎりまで全身全霊で仕事をされたなと。市長選で応援するかどうかということですけれども、応援はいたしません。約束しました」

現職の田辺信宏市長

画像: 現職の田辺信宏市長

 一方、現職の田辺信宏市長は、出馬に意欲を見せながらも、未だ正式な態度表明には至っていません。

静岡市 田辺信宏市長:「台風の災害対応、そして第三次総合計画の最終年度なので、そのことをしっかり仕上げていく。今私がやるべきことに専念したいと思っている」

 今後、焦点の一つとなるのが自民党の対応です。

 静岡市長選をめぐっては自民党静岡市静岡支部が「田辺市長支援で一本化する」ことを決定。本人が態度を明らかにしていない段階での決定は“異例”です。

 ただ、清水区にある3つの自民党支部はまだ対応を決めていません。候補者が出揃ってから判断するとみられます。

山田誠県議

画像1: 山田誠県議

自民改革会議 山田誠県議:「子育て支援を充実し、この静岡に若者が住むこと。住んでいる若者を静岡の企業がしっかりと人材として採用し、そうなれば企業も成長する。企業が成長すれば、当然静岡市の税収も伸びていく。そして地域も潤っていく」

 立候補を表明している自民党の山田誠県議。自民党静岡支部に推薦を求めていますが、推薦を得るのは困難な見通しです。

自民改革会議 山田誠県議
Q.現職の田辺市長への評価は?
A.「私も12年間支援をしてきた。その中で評価すべきところもある。ただし評価できないところもある」
Q.具体的に評価しにくいところとは?
A.「やはり決断が遅い。スピーディーでなければいけない。そしてもう一つあるのは、市と県の関係です。これがやはり対立を生んでいれば、結果的には市民が損をする」

 来年4月に予定される、静岡市長選挙。選挙戦まで残り5カ月です。

画像2: 山田誠県議

              (11月12日放送)