【リニア】「田代ダム案」の協議を進めるには前提条件の修正が必要 静岡県川勝知事は慎重姿勢崩さず

リニア中央新幹線工事をめぐり、JR東海が静岡県外に流出する水を戻す方策として示す「田代ダム案」について、東京電力と協議を始めることに川勝知事は前提条件の修正が必要という姿勢を強調しました。

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【リニア】「田代ダム案」の協議を進めるには前提条件の修正が必要 静岡県川勝知事は慎重姿勢崩さず

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川勝知事:
「前提条件の文面について明確でないところもあるので、文面の修正などを行い、JR東海と調整後に意思表示したい」

 田代ダム案をめぐりJR東海と東京電力が協議を開始することについて、「JR東海との調整が必要」だとして、態度を保留する姿勢を示した川勝知事。

 JR東海は27日大井川利水関係協議会で、リニア工事に伴い県外に流出する水を戻す方策として示している「田代ダム案」について、大井川流域自治体の市長や町長に説明。

 多くの自治体が東京電力との協議開始について賛同しましたが、県は慎重な姿勢を示し、合意には至りませんでした。

島田市染谷絹代市長 きのう:
「田代ダム取水抑制案についてはほぼ全員が了承した。少し待ったと言ったのは県だけだった」

 そして28日の会見で川勝知事は、JR東海が協議開始の前提として示す、工事の一定期間に取水を抑制する案として検討していることなど3つの条件については「明確でない部分があり、修正が必要」だと主張。

 「協議は進めていかなくてはならない」としつつも、前提条件の合意が得られる状況になることが必要で、今後協議会としての意見を集約するという考えを示しました。

川勝知事:
「水利権と関係ないと言われても、本当に関係ないかどうかJR東海が関係ないということは別にして議論するべき。この件について軽々に水利権と関係ないというには、詰めなくてはならないことがある」