【静岡8区】自民・塩谷立氏と立憲・源馬謙太郎氏…前職同士の一騎打ち
立憲民主党・前職の源馬謙太郎氏
23日、浜松市の旧松菱前に立憲民主党の源馬謙太郎氏と静岡県の川勝平太知事の姿がありました。
川勝知事(演説)
「今回の選挙は、前回の知事選の続きであります。当時、(自民党)県連の会長であった方が2人います。その2人が(知事選で)惨敗したにもかかわらず、なんかまだ出てくるそうじゃありませんか。源馬謙太郎君は相手に対して、しっかりと反省させるべき、やらまいか精神を持つ浜松市民のしっかりとした審判を下さないといけない。だから源馬謙太郎は大事だ」
川勝知事は、6月の知事選で「ルート変更」に言及した自民党候補を支援した当時の県連会長・塩谷氏について指摘しました。
源馬氏(演説)
「岸田総理は早々にリニアの推進を発表しています。私はもちろんリニアに反対です。選挙が終わった後には、まるで何もなかったかのようにごまかして、そのまま進むという今のこの与党の姿勢が、私は変えていかなきゃいけないと思うんですよね」
川勝知事が就任以来、衆院選候補の応援に入るのは今回が初めてです。
源馬氏(取材に)
「それはやはり人気がある知事ですから、川勝知事の応援は非常に大きいと思います。知事と同じ方向を向いてますし、私もリニア問題も富士川の問題も国会で取り組んできましたので」
その前日には立憲民主党の枝野代表も浜松入りしました。
枝野代表
「源馬謙太郎さん。もう若手の中で頭角を明確に表しています。我々が現実的で、しっかりと理想を見据えながら、国を守り、世界の中で信頼される日本を作っていくためには、源馬謙太郎のこの力が必要です」
静岡8区は、公示直前に共産党が候補者を取り下げたことで、初めて与野党一騎打ちの構図となりました。
枝野代表
「ここでは皆さんのご理解とご協力をいただいて一騎打ちの構図を作れたことを大変感謝していますし、よかったと思っています。それを結果に結び付けたいと思っております」
もうひとつ、今回の選挙で源馬氏が強く訴えているのが、「世代交代」です。
源馬氏(24日の演説)
「私たち若い世代にそろそろやらせてもらいたいんです。残念ながら、ずっと政治の中枢にいた世代の人たちは、いまさら新たな政策に転換するっていう柔軟性はありません。これが今回の選挙で皆様に一番訴えたいことなんです」
自民党・前職の塩谷立氏
一方、10回目の当選を目指す、塩谷氏が強調するのは「経験と実績」です。
塩谷氏(19日の演説)
「本当に長い間、皆さん方にはお世話になってきた。今回10回目の挑戦。多くの経験と実績を元に、新しい時代を切り開く開拓者、新しい挑戦者として、塩谷立が死に物狂いで皆さんの期待に応えて頑張っていく」
JR浜松駅前で行われた塩谷氏の出陣式には、大勢の支援者たちが集まりました。
この同じ場所に、先週木曜日、岸田総理がやってきました。
岸田総理 (21日)
「塩谷立さん。これは皆さん方ご案内の通り、文部科学大臣も務められた。自民党において3役の一つ総務会長も務められた。農業あるいは科学技術、塩谷さん抜きでは語れない。こうした政策面においても柱であるが、その温厚な性格にもかかわらず頼りになる。この塩谷立さん、自民党の柱としてこれからもしっかりと頑張っていただきたいと心から願っております」
塩谷氏は総裁選で、岸田氏を支援しました。
塩谷氏(21日の演説)
「この大事な日本の将来を決める衆院選に応援に来ていただいたことが、これからの日本、子どもたちの未来、子どもたちの将来に大きく関わる。だからこそ、みんなで勝利をつかまなければなりません」
初当選から30年、塩谷氏の強みは浜松での抜群の知名度です。
塩谷氏(取材に)
「浜松に対する貢献もいろいろありますけど、それは一番大事なことじゃないかな。浜松のいろいろな要望に対しても、すべて私がやっていますから。相手候補は何やっているかわかりませんけど」
塩谷氏にとっても、「一騎打ちの戦い」は初めての経験。選挙戦ラストサンデーのきのう、共産党を含む野党共闘への警戒感を訴えました。
塩谷氏演説 24日
「今回は、この選挙区でも共産党と立憲が一本化しました。共産党が協力する政党を選ぶのか、この大変な根本的な問題を是非皆さん方も考えていただきたい」
2人に今回の選挙を表す言葉を色紙に書いてもらうと…。
源馬氏インタ 24日
「責任世代ということで書かせていただきました。私たち現役世代の子育て、もし仕事、もし納税、もし親の介護もし、ど真ん中世代にいつまでも先輩たちにお任せするんじゃなくて、我々世代にこそ責任があるので、是非かじ取りを任せていただきたいと思います」
塩谷氏インタ 22日
「コロナでいろんな新しい大転換の時ですから、そういった時代へ自分の経験を生かして、新たに挑戦したい。自動車産業、ものづくり、農業、浜松はそこらへんが非常に盛んなところですから、それを新しい形で、次世代に発展するようにそういうことでしょうね」
一騎打ちの激戦となった静岡8区を誰が制するのか。投票は31日です。