自動運転車の実証実験　静岡市で初めて5月10日まで市民に体験呼びかけ　予約は静岡市公式LINEから

静岡市葵区の駿府城公園の周りを走る一台の車。

各務実来記者:
「運転手は、ハンドルを握っていません」

　走っているのは、AIで人や物を検知して走る自動運転車です。

　静岡市で初めて、自動運転の実証実験が始まりました。

各務実来記者:
「私は今、自動運転の車に乗っています。モーター音はほとんどせず、ゆっくりスムーズに走行しています」

　歩行者や止まっている車を感知すると、自動で停車。
　乗車している人にはモニターに表示して動作を知らせます。

東急株式会社　小林康人主事:
「自動でウインカーを出して右車線に入っていく感じです」

　使われているのは、小型のEV車。

　車には10個のカメラと3つのモニターがついています。

　実験の目的は、市民に自動運転の理解を深めてもらうこと、そして課題の発見です。

　実験は5月10日まで行われ、事前の予約が必要ですが、誰でも無料で乗車することができます。

　28日午前、難波市長も乗車しました。

難波喬司市長:
「実は何回も乗ったことがあるんです。違和感なく、いいと思います」

　自動運転車を、初めて運転したというタクシードライバーは…。

運転したドライバー:
「慣れていない分、100％信用していいのかと不安でやったんですけれど、安全性に関してはちゃんと止まるので、安心して運転できました」

　この取り組みでは静岡市民文化会館に「遠隔コントロールセンター」が設置されました。

　車に設置した特殊なカメラで車内や周囲を監視。

　運転手と常に情報を共有し、危険がある場合は直接呼びかけます。

難波喬司市長:
「非常にこれからの時代として　大変大事なプロジェクトだと思っています。市としてこのような取り組みはもっとやって行かなければならない。市民皆さんの応援、理解を得られたらいい」

　安心で安全な、新たな移動手段の実現に向け期待が高まります。