静岡・田辺市長が最後の会見「悔いが残る危機管理」「今後は白紙」 川勝知事との面会は…
悔いが残る政策は「危機管理」
静岡市 田辺信宏市長:「3期12年を振り返って、むしろこれから未来を考えてゆく。皆さんと共にすばらしい静岡市の未来を夢見たい、と思って次の市長にバトンタッチしたい」
12日に退任する田辺市長は、3期12年の市政を振り返り、成功した事例として子育て政策を挙げました。一方で悔いの残る政策を尋ねられると…。
田辺市長:「それはやはり危機管理ですね。局間連携ということを私は口をすっぱくして職員に伝えてきたつもりですけど。いざ台風15号の時に、オール静岡市役所の局間連携が必ずしも機能しなかった。それによって情報の一元化もできなかった。それによって市民の皆さんへ必要な情報の発信もできなかった」
川勝知事との面会は…「満足いくコメントではなかった」
4日に自らが希望して行われた川勝知事との面会については…
田辺市長:「政令指定都市が失敗だったということを、2016年のG3で発言された川勝知事には看過できない。市議会から撤回の要望書も出た。しかし、何ら回答がなかった。でも最後はこのことを伝えなければいけないという気持ちで申し上げました」
会談の中で、政令市の失敗事例という発言の撤回を知事に求めた田辺市長ですが、明確に撤回されなかったことについては「満足のいくコメントではなかった」と話しました。
「今後は白紙。少しゆっくりしたい」
12年間の市政の自己採点について尋ねられ、「採点は未来の市民にしてもらう」と答えた田辺市長。今後の身の振り方については…。
田辺市長:「相変わらず白紙です。少しゆっくりしたいですね。社会復帰のリハビリをしなきゃいけない。3期で思い切って市長を退任してよかったと。振り返って4期目、4次総、せっかく作ったからやってみたいという気持ちもあったけども、総合的に考えて今回3期12年やらせていただいたことで、退任したということがよかったと思えるような人生をこれから過ごしていきたい」