鳥インフルエンザのリスクが静岡県内にも 緊張感高まる養鶏場

今シーズン、鳥インフルエンザは全国で確認されていて県内の養鶏場も警戒を強めています。私たちの食卓にも影響する可能性が…。

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鳥インフルエンザのリスクが静岡県内にも 緊張感高まる養鶏場

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原川朋華記者: 湖西市 
「県内の養鶏場でも様々な対策が進められています。こちらの入り口には地面に石灰がまかれています」

湖西市で、うずらの卵を生産している「浜名湖ファーム」。

午前、鳥インフルエンザ対策で、養鶏場のまわりに石灰をまいていました。

浜名湖ファーム 近藤哲治社長:
「この白い石灰の部分を(出入りする車が)通ることによって、タイヤに付いた菌を殺菌させるためにやっている」

 対策はこれだけではありません。

浜名湖ファーム 近藤哲治社長:
「他の動物たちが入らないように、特に2階の部分に防鳥網をしている。網目が2cm以下になっているので、小動物も入らないように対策をとっている」

 鳥インフルエンザのウイルスを持ち込む可能性がある“渡り鳥”の侵入を防ぐため、換気用の窓には網目の小さいネットを張っています。

 8万羽のうずらを飼育し、毎日およそ5万個の卵を出荷している養鶏場で、警戒を強めているのには理由があります。

 4日、湖西市に隣接する豊橋市の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザが確認され、愛知県はこの養鶏場のニワトリ、およそ31万羽を殺処分しました。

浜名湖ファーム 近藤哲治社長:

「全国どこでも鳥インフルエンザが発生する可能性は高まっている。ここは(発生場所から)10㎞圏内ということで、制限範囲に入っている。」

 浜名湖ファームは豊橋市の養鶏場から半径10キロ圏内にあるため、現在、卵を出荷する前に県が設置した「消毒ポイント」を通らなければなりません。

 「消毒ポイント」では、卵を運ぶ車のタイヤを洗浄し、証明書を受け取ります。

 通常の出荷作業と比べ、30分から1時間ほど時間がかかるそうです。

浜名湖ファーム 近藤哲治社長:
「農林水産省からの鳥インフルエンザ対策のプログラムにのっとって常日頃やっているので/その分については安心して仕事ができるようになった/卵の移動も常日頃消毒などをしてやっているので、安心してうずらの卵を食べられる状態になっているので、安心して購入をお願いします」

私たちの食卓にも影響が出始めています。

栗田麻理リポ:
「静岡市内にあるこちらのお店では、鳥インフルエンザの影響で一部の商品の仕入れが止まっているといいます」

田子重 西中原店 二橋秀剛 店長代理:
「現状は鴨肉が愛知県で鳥インフルエンザが出たので今入荷がない状況。本当は31日の年越しそばとか、その時期が一番売れるんですけど、バイヤーからも連絡があって、新しいところを探してもらっているんですけど、たぶん年末は入らない状況」

 こちらのスーパーでは鴨肉は豊橋産のみ扱っていて、鳥インフルエンザが確認された今月上旬ごろに入荷がストップ。

 現在、店頭からは商品がなくなっています。

田子重 西中原店 二橋秀剛 店長代理
「(鴨肉の入荷は)年内はほぼ無理と聞いています。早くても年明けで、いつになるかちょっとわからないんですけど、一応バイヤーからは新しいとこないかなあとは探してもらってるんですけど、ちょっと厳しそうですね」

 鶏肉の入荷については今のところ影響は出ていませんが、今後全国的に感染が広がれば、入荷が難しくなる可能性もあるといいます。

 買い物客にとっても、気がかりな状況です。

ON 静岡市民 60代
「から揚げにしたりとか結構安いので鶏肉は。鳥インフルエンザが広がると鶏肉の値段も上がるし。これからクリスマスで鶏肉の需要も高まるので値段が上がると寂しい」

ON 静岡市民 70代
「やっぱり不安です。鶏肉の栄養価はタンパク質が豊富で、なるべく食べたい肉の一種なので。そういうこと(鳥インフルエンザの感染拡大)がないように願っている」

 先月、店が鶏肉の主要な取引先としている北海道で鳥インフルエンザが確認された際は入荷が9割なくなり、品薄状態が続きました。

田子重 西中原店 二橋秀剛 店長代理:
「(知床で)鳥インフルエンザが起きた時は本当に売り場が厳しくて、入荷が1割しか入ってこないとか、下手すると何も入ってこない時もあって厳しかった。これから起きると怖いので、なるべく無いようにお願いしたいです」

画像: 私たちの食卓にも影響が出始めています。