静岡県議「自分だけが水を守るために戦っていると言わんばかり」 知事「権力者にもはっきり物申す」 リニア工事水問題で論戦
静岡県議会は一般質問最終日の10日も、川勝平太知事と議員が論戦。こうした中、県のボーナス支給日を迎え、知事は返上する意向を示していましたが、条例案提出の調整がつかず、例年通り支給されました。
一般質問最終日の10日。大井川流域の焼津市選出で、自民改革会議の良知淳行県議がリニア問題をめぐる知事の発言を質しました。
良知淳行県議:「この地域の有権者であれば誰でも共通する意見であるのに、まるで自分だけが水を守るために戦っていると言わんばかり。知事は自分の立場を利用し、水問題を本気で考えている議員を悪者にして地域に誤った判断をさせることに対し、どのように責任を取るつもりか?」
川勝平太知事:「(私は)権力のある方に対しても、間違っていると思えば失礼であることを承知しながらでも、はっきりものを申す。南アルプスのトンネル工事は責任をもって県民にどうなっているかを伝えるという、これまで通りの仕事をしながら責任とっていく」
10日まで5日間にわたる論戦では、それぞれの会派から知事の一連の発言について質問が集中しました。知事は、辞職勧告決議が
可決されたことを受け、自らにペナルティーを科すとして期末手当と12月の給与を返上する意向を示し、そのための条例改正に向け調整していました。しかし、返上ではなく知事の辞職を求める会派からは、異論が上がるなどしたため調整が間に合わず、条例案の提出を断念。例年通り支給されました。
これについて知事は…
Q.きょうボーナスが支給され条例案提出に間に合わなかったが、返上のお考えに変わりはないか?
川勝平太知事「…(無言)」
支給額は315万円あまりで、改定の見送りや夏との配分の都合上、去年と比べておよそ4万7000円増えています。12月給与の返上は、引き続き調整するとしています。