衣料品「とらや」70年の歴史に幕 9月下旬までに県内25店舗すべて閉店
静岡県内にチェーン展開をしていて衣料品や食品など幅広い商品を販売する「とらや」が9月下旬までに全ての店舗を閉店すると発表しました。
静岡市清水区に本社を置く「とらや」は、1953年JR清水駅前に肌着や靴下を販売する店として誕生しました。
その後、取り扱う商品を日用品や食品などにも拡大し、最盛期には、30店舗を展開。
現在も県内に25店舗を置き、創業以来70年県民に愛されてきました。
しかし、きのうホームページで、9月下旬までに全ての店舗を閉じると発表しました。
「社会環境の変化や経営環境の厳しさから9月下旬をもちまして全店舗の完全閉店を決定いたしました」
「とらや」は、閉店の理由について詳しくは明らかにしていませんが、新型コロナウイルスの拡大やインターネット通販の普及も影響しているとみられます。
これに対し、利用者からは閉店を惜しむ声が…
「お手頃で買いやすくて、行きやすかったのですごくショックです。」
「いつもふと行ったら面白いものがいっぱいあるねと言っていたが、きょう行ったら9月で閉店とあって「あら」って。残念だね」
「楽しみが減ってしまったね?」「いつも来ていたのにね」
「日用品衣類もあるし、食品もあるので1回で済みます。」
「安いからね、利用しやすかったです」
用宗店はすでに閉店
25日閉店した用宗店では、店で使用していたハンガーなどを26日住民に無料で配布していました。
利用者への感謝の思いから 実施したということです。
既に一部の店舗では閉店セールが始まっていて、あすから全ての店舗でセールを行う予定です。
「とらや」は今後について「会社としては存続していて、次の事業展開は模索中」とコメントしています。
また、現在展開しているインターネット通販については、今後の方針を検討中だとしています。