静岡市議会でもリニア新幹線が議論のテーマに 難波市長は事業推進に協力する姿勢を示す
静岡市議会は26日代表質問が行われました。ここでもリニア工事についての質問が上がり、難波市長は推進に協力する姿勢を改めて示しました。
自民党市議団 繁田和三市議
「リニア中央新幹線事業について、市長は基本的にどのように考えているか答えてください。合わせて本事業の推進に向けて、静岡市としてどのように取り組もうとしているのか伺う」
26日午前開かれた静岡市議会6月定例会では、難波市長が就任してから初めてとなる代表質問が行われました。
自民党市議団の繁田和三議員が、リニア事業の推進に向けた取り組みについて質すと、難波市長は沿線自治体として改めて推進に協力する姿勢を示しました。
静岡市 難波市長:
「沿線にある静岡市の市長は個人としてリニア事業にどのような
価値判断を持っていたとしても、行政の責任者としての行政判断は、リニア事業に協力すべき。環境への影響が低減されるよう、かつ分かりやすい説明がされるよう、JR東海に働きかけるとともに、 本市としても何が課題かについて、市民の皆さまに分かりやすい説明をしてまいる」
また、JR東海と静岡市の間で2018年に締結した基本合意については、「今後もこの合意に基づき適切な環境影響評価、工事の円滑な実施、地域振興が図られるよう対応する」と答えました。
創生静岡
一方、創生静岡の安竹信男議員からも、「トンネル掘削が南アルプスの 自然環境に与える影響と、発生土置き場についてどのように考えるか」とリニアに関する質問が上がりました。
これに対し、市の担当者は、「生態系への影響については有識者会議での議論やJR東海の調査・分析結果を注視する」とした上で、「候補地となっている発生土置き場については、JR東海に管理計画の策定を求め、市の協議会で盛り土の安定性などについて検討していく」と答弁しました。