駿河湾フェリー決算は4800万円の赤字に コロナ禍による運航停止や天候不順が響く 静岡県の施策も実らず
新型コロナの影響を受け、昨年度の駿河湾フェリーの決算はおよそ4800万円の赤字となりました。
一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーによりますと、昨年度の運賃収入と静岡県や自治体の負担金などを合わせた収益は4億2300万円で、4億7100万円の費用に対しおよそ4800万円の赤字となりました。
前の年度はおよそ6900万円の赤字で、赤字の幅は減ったものの引き続き新型コロナの打撃を受ける結果となりました。要因として緊急事態宣言により2カ月ほど運航を停止したことや、寒波など天候不順の影響で運航率が下がったことなどを挙げています。また利用客は過去最少だった前回をさらに下回り、8万人あまりとなりました。
県が打ち出した施策「半額キャンペーン」で一時的に利用客は増えましたが、新型コロナの影響で団体客のキャンセルが相次いだということです。
今年度は10万8000人の利用を目指していて、今後は経営改善戦略に基づき料金の見直しを含む利用促進策に取り組むとしています。