業務停止に追い込まれる危険性も…サイバーセキュリティセミナーでサイバー攻撃の被害を防ぐ

サイバー攻撃による被害を防ごうと静岡県警と保険会社が静岡県内の企業に向けてセミナーを開きました。

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業務停止に追い込まれる危険性も…サイバーセキュリティセミナーでサイバー攻撃の被害を防ぐ

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SOMPOリスクマネジメントサイバーセキュリティ事業本部 宮崎健太郎 特命部長
「今、画面がばっと変わったのですが、全部ロックしたうえでこういう画面が出ています。さらにデスクトップ上の画面もこういうふうに変更されています」

 12日、浜松市で開かれたサイバーセキュリティセミナー。会場とオンラインから県内の製造メーカーや金融機関など49社が参加しました。

 こちらは身代金要求型のコンピューターウイルスに感染したパソコン画面。今、こうしたサイバー攻撃が大企業だけでなく取引先となっている中小企業でも増えているといいます。

損保ジャパン静岡法人支社 高田智史 支社長代理
「企業規模問わずに、非常に多数のご相談をいただいて契約数も増えているのが現状、特に静岡県は自動車部品工業を生業にしている企業も多いのでリスクを気にしてお問い合わせが増えているかなと」

 ウイルスは社内システムやサーバーにも感染が拡大し、業務停止に追い込まれる危険性もあります。セミナーでは、身近にできることとしてソフトウェアを常に最新のものにアップデートしておくことやウイルスに感染した際にはWi-FiやLANケーブルの接続を切ることなどが呼びかけられました。

静岡県警サイバー犯罪対策課 小林哲也 警部
「日頃から最新のサイバー情勢に興味を持ってもらって知見を広めてもらうとともに、経営者層の皆様、従業員の皆様1人1人、パスワードの管理、OSやソフトウェアを最新の状態に保っていただくとか、基本的なことから始めていただきたいと思います」

 県警によりますとサイバー攻撃被害に関する相談件数は年々増加。今年は6月末までに1600件ほど寄せられています。しかし、被害が公になると会社の信頼を失うなどの理由から警察に相談がないこともあり、実際の被害件数はもっと多いと見られます。

静岡県警サイバー犯罪対策課 小林哲也 警部
「警察で実態解明を進めるとともに、情報を被害防止のためにその他の企業に呼びかけをするので、被害にあった際は警察に早期に連絡をいただきたいと思います」