地元住民とJR東海の信頼関係の構築の大切さを改めて強調 リニア有識者会議

リニア中央新幹線工事を巡る国の有識者会議が行われ、静岡県島田市の染谷絹代市長は、大井川流域の住民が納得できる分かりやすい説明の必要性を改めて強調しました。

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地元住民とJR東海の信頼関係の構築の大切さを改めて強調 リニア有識者会議

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国の有識者会議は、工事に伴う南アルプスの生態系への影響など環境保全に関する議論を進めています。論点を整理するため関係者へのヒアリングが続いていて、7日は島田市の染谷絹代市長が意見を述べました。染谷市長は、水量や発生土などについて地域住民から、本当に水が減らないのか、生態系に影響がないかという懸念や、上流部での水質の変化が地下水や漂流水に与える影響がどの程度あるのか知りたいという声が上がっていると報告。地域住民の不安を払しょくするために、納得できる分かりやすい説明を求めると主張しました。
また、会議では南アルプスの自然環境の状況を把握するため、先月、委員が行った現地視察の内容が報告されました。委員からは、生物への影響が大きいとされる大井川の上流部を改めて視察すべきという声が上がり、国交省は可能であれば検討したいと答えました。

●島田市 染谷絹代市長
「しっかりとデータがとれて説明できれば市民も分かると思う。(JR東海とは)信頼を持って対話できるようになっていかなければと思っている」

●静岡県 難波喬司理事
「事業者に対する地域住民の信頼関係が極めて大事。信頼関係があればきっとしっかりやっていただけるだろう、あるいはいろいろな説明をしているがしっかりとした根拠に基づいてやっていただけるだろうということで、納得できるので信頼関係の構築が非常に大事だと思う」

●JR東海 宇野護副社長
「流域の方々との信頼関係を築き上げていくということについても、静岡支社の組織体制強化を含めてやっているがこれをしっかり続けていく」