静岡県民「何を信じていいか分からなくなった」「裏切られた感じ」 接触確認アプリ「COCOA」不具合
3日、田村厚生労働大臣が謝罪したのは、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の不具合についてです。「COCOA」は、利用者の感染が確認された際に、その感染者と濃厚接触した疑いがある人に通知が届きます。ところが、去年9月以降、アンドロイド版のスマートフォンには、通知が全く届いていなかったことが分かったのです。
静岡市の街頭では…
スミス春子アナウンサー:「(ココアを確認しましたが)陽性者との接触は確認できませんでした、っと、安心できるかと思いきや、一部の端末で不具合が判明したココア、この事態に街の人からは驚きと戸惑いの声が聞こえます」
浜松市民 20代:「政府から大々的に広告を出したり、お願いをしたりしているのであれば、そういったミスはできるだけ減らしてほしい。対処が甘いと思う、命がかかっていることなので」
富士市民 20代(アイフォン):「3カ月、4カ月前から入れている。電車で移動するので、怖いなと思って。濃厚接触者を確認するボタンを毎日押していた。アンドロイドとアイフォンだから違うとは限らないので、何を信じていいのかわからなくなった」
厚労省によると、アンドロイド版の利用者は最大で770万人いるといいますが、「本来、通知が届くはずだった人」が何人いるかは分かっていません。
この冬の感染の急拡大をうけ、陽性者の登録も増加していますが、その通知もアンドロイド版のアプリ利用者には一切、届いていなかったことになります。
こちらの女性は、まさにその利用者です。
静岡市民 60代:(携帯画面を見せてもらいながら…)「これでしょ、これを見ていたんです。ココアが始まった時から入れているから、結構見ていました、毎回接触者なしだから、ああよかったよかったと思いながら。その都度安心していたんですけどね、機能していなかったって聞いて、なんだったんだと思って、裏切られた感じ」
厚労省は、現在、修正を進めていて、今月中旬までに復旧させたいとしています。また、アイフォン版には、問題は見つかっていないということです。