不信任決議案の採決後初の記者会見 川勝知事は給与返上の条例改正案について「出せない状況だった」と改めて語る 静岡県

川勝知事は給与返上問題に絡む不信任決議案の採決後、初めての記者会見に臨み、これまでは返上に関する条例改正案を「出せない状況だった」と改めて語りました。

画像: 不信任決議案の採決後初の記者会見 川勝知事は給与返上の条例改正案について「出せない状況だった」と改めて語る 静岡県 youtu.be

不信任決議案の採決後初の記者会見 川勝知事は給与返上の条例改正案について「出せない状況だった」と改めて語る 静岡県

youtu.be

川勝知事 県庁 午後2時すぎ:
「諦めていたと言うのは事実です。様々なご意見の中に給与返上がこの不適切発言の決着にはならないと言われて」

 24日定例会見を開いた川勝知事。

 自身の不適切な発言から端を発した給与返上問題について改めて言及しました。

川勝知事 県庁 午後2時すぎ:
「最初からそれを実現したかったが、できる状況に客観的には到底見えないと。県議会から(今回給与返上の話が)出るとは夢にも思っていなかった」

画像: 不信任決議案の採決後初の記者会見 川勝知事は給与返上の条例改正案について「出せない状況だった」と改めて語る 静岡県

県東部での移動知事室で

川勝知事 浜松・中区 おととし 10月
「静岡県の東の玄関口、(御殿場市は)人口は8万強しかないところ。こちら(浜松市)は食材の数も439のうち3分の2以上がある。あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」

 おととし10月、参院静岡選挙区の補欠選挙で川勝知事の口から飛び出したいわゆる「御殿場コシヒカリ発言」。

 これが波紋を呼んだほか、ペナルティーとして「返上する」と表明していた給与やボーナスも返上されていなかったことが発覚。

画像1: 県東部での移動知事室で

 県議会最大会派の自民改革会議から不信任決議案が提出されるも1票差で否決されるまでに発展しました。

川勝知事 13日午前1時ごろ:
「遅くまでお付き合いいただいてありがとうございました」

 川勝知事がコシヒカリ発言以降、強調していたのが県東部の発展についてです。

画像2: 県東部での移動知事室で

川勝知事 県庁 11日: 
「いかにして御殿場を中心にした東部の発展に寄与できるかと。 これは一貫して変わりませんで、結局返上したい気持ちと、同じ気持ち」

 先週にはその東部で「移動知事室」が開設され、川勝知事は各地へ視察に。

 沼津市の超低温冷凍機などを作っている会社では、コシヒカリ発言をほうふつとさせるこんなやり取りも…。

担当者「サクラエビを長期保存できないかという相談を受けている」

川勝知事「なるほど」

担当者「あと生シラスも瞬間凍結して長期保存したいという研究をやりませんかと」

川勝知事「食材が県内に439ある。これは日本一なんです。2位が218です。ダブルスコアです。圧勝です」

画像3: 県東部での移動知事室で

24日の会見では

 県議会の歴史に残る展開となった川勝知事の不信任案。

 あれから10日あまりが経ち、定例会見に臨んだ川勝知事。

 何を語ったのでしょうか。

画像1: 24日の会見では

川勝知事 県庁 午後2時すぎ:
「(給与返上の条例改正案を)出しませんと言っていないので。出せない状況だったと。出せる。出すことができない状況だったと、こういう認識でいた」

Q.「出せない状況だった」というのは知事側の判断で、2020年2月から6月までに、知事の方から何か調整なり努力したということではないということですか?

「できる状況じゃなかった。それはコミュニケーション不足であったと言ってもいいと思う」

Q.具体的にどのように(今後)コミュニケーションを取っていく考えですか?

「今(自民改革会議の)新執行部、この5月に出来上がりましたので、その新執行部の方たちと差し当たってですね。話をする機会があればということで、今調整をしていただいているところ」

画像2: 24日の会見では