静岡県議会選挙告示 34選挙区に戦後最少となる92人が立候補 15選挙区の25人が無投票当選に

静岡県議会議員選挙が31日告示され、34選挙区68議席をめぐり92人が立候補しました。ただ、立候補者は戦後最少、そして15選挙区の25人が無投票、選挙をせず議席を獲得することになります。

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静岡県議会選挙告示 34選挙区に戦後最少となる92人が立候補 15選挙区の25人が無投票当選に

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任期満了に伴う県議選は31日告示され、9日間の選挙戦が始まりました。

 県選挙管理委員会によりますと、午後5時の届け出締め切りまでに68の定数に対して92人が立候補を届け出ました。

 2015年の95人を下回り戦後最も少ない人数です。

 今回の選挙から、清水町・長泉町の選挙区が2つに分かれたことで、選挙区は1つ増えて34に。

 その分、沼津市選挙区の定数が1減り、議席の定数は変わらず68人です。

 熱海、三島、富士宮、そして浜松の浜北区など34選挙区のうち15の選挙区で、立候補者が定数を上回らず25人の無投票当選が決まりました。

 4割を超える選挙区が無投票当選になるのは、18選挙区で無投票当選となった1979年に次いで過去2番目に多い数です。

 こうした背景には、「議員の成り手不足」や「新規参入のハードルの高さ」があると専門家は指摘します。

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静岡大学 井柳美紀教授:
「新規参入で入っていくのが難しいというのが1人区や2人区。人口規模の小さな市町で特に議員の成り手不足が進んでいる。県議選の1つの人材の供給源が市町議会議員選挙であるために、市町議会議員の成り手不足や競争率の低下、議会が活性化していないことが県議選に挑戦する候補者が減っていることにもつながっている」

 そして今回の県議選、もうひとつのポイントが最大会派・自民改革会議が
川勝知事と距離を置く勢力と合わせて不信任決議案を可決できる「51議席」を確保できるかが大きな焦点です。

 県議選は、静岡・浜松市長選と同じ4月9日投開票です。