全国注目区・大激戦の衆院静岡5区 細野氏、吉川氏、小野氏の1月4日の活動に密着
細野豪志氏(無所属)
自民党入りを目指している無所属の細野豪志衆院議員は、4日午後、秘書らとともに静岡県三島市の三嶋大社を参拝しました。
細野議員:「今年は何と言っても新型コロナですからね。率直に言って、今選挙という雰囲気ではないですよね」
そんな中、菅総理は4日、緊急事態宣言を東京など1都3県に再び出すことを検討していると表明しました。
細野議員:「去年の春も、当初神奈川と静岡のところで分けられた。そのことによって首都圏からかなり静岡に人が入ってきた。ですから緊急事態宣言を発令するならば、全国を対象にした方が一番いいのではと思う。私の選挙区の富士市の中央病院も深刻ですから」
無所属ながら自民党会派に所属し、二階幹事長の派閥で活動する細野氏。コロナ対策についても小選挙区で当選した自分が静岡5区の代表という自負を持っています。
細野議員:「我々は今、現職という形で、しかもこの選挙区から選ばれている人間として、目の前に大きな課題があるわけなので、それに向き合わずして選挙に出る資格はないと思う。あとはしかるべきタイミングが来れば、それは有権者の審判を仰ぎたいと、そんな気持ちでいます」
注目される自民党の公認争いについては…。
細野議員:「それは私が決めることではありませんので、しっかりと仕事をする中で、私、細野豪志という政治家を評価していただける、そういう状況を作るということに尽きます」
吉川赳氏(自民党)
自民党の吉川赳衆院議員は、4日午前8時から富士市内の神社で行われた地元企業の仕事始め式に出席していました。 吉川赳衆院議員は「新型コロナが猛威を振るう中、皆さん大変な一年だった。今年も感染防止をしながらになる。国政の立場からは皆様に情報がしっかり伝わるようにしていく」とあいさつしました。
岸田派に所属する吉川氏は現在、菅内閣で内閣府政務官を務めています。菅総理は1都3県に緊急事態宣言の発出を検討していますが。
吉川議員:「今の現状では、静岡県においては緊急事態宣言の段階にはないと、私は思う」
吉川氏はこれまで小選挙区で3度、細野氏に敗れていますが、党本部は小選挙区で連敗した現職の「比例復活」を認めない方針を打ち出していて、吉川氏にとって次の選挙はまさに絶対に負けられない戦いです。
吉川議員:「無所属の細野さん、立憲民主党の小野さん、それぞれに主張政策というものがあると思いますが、私はしっかりと政権、自民党としての訴えを、皆様方にご理解いただけるようにしてまいりたい」
自民党現職としての正当性を強調した吉川氏。解散総選挙の時期については…。
吉川議員:「これはいろいろな状況を勘案して、総理がご判断されることでございますから、私としては、わかりかねます」
小野範和氏(立憲民主党)
4日午前7時。立憲民主党の小野範和氏の姿はJR三島駅前にありました。 小野範和氏:「医療の現場、大変ひっ迫している。コロナウイルスの感染患者を受け入れると、(患者)1人当たり3倍のスタッフが手がかかってしまって」
立憲民主党の枝野代表は、これまで緊急事態宣言の発令を菅政権に求めてきましたが、小野氏は、静岡県への発令については慎重な立場です。
小野氏:「地元が伊豆長岡で、旅館の皆さまと話をして、やっぱり感染拡大に努めていて、実際に地元の観光であったりからは(感染者が)発生していない状況だったので、まずは首都圏から始めてもらって、静岡に関しては緊急事態宣言というのではなくて、今の取り組みを進めていくことだと思う」
元日から支援者へのあいさつ回りをはじめたという小野氏。ただ、10月までに行われる衆院選については、すぐには行われないだろうという見通しを示しました。
小野氏:「新型コロナの感染拡大と経済の立て直しに目途をつけなければ、解散はなかなか出来ないと思う。もちろんいつ解散になってもいいように準備は進めるが、すぐにはなかなか難しいと思う」
国民民主党との合流後も支持率が低迷する立憲民主党。静岡5区では、細野氏と吉川氏の公認争いが注目されていますが、小野氏は今必要なのは政権交代だと訴えます。
小野氏:「それは今の政治を続けていくか、そうでない政治をするか、そうでない政治をするというのが今の政治に必要なのではないか、本当に今すぐ必要なのは政治を変えていくことではないか」
(1月4日放送)