安倍元総理の銃撃事件をきっかけにわかった旧統一教会と政治の関係…県内議員と団体のつながりは?【重大ニュース静岡2022】
安倍晋三元総理が銃撃
「大丈夫?大丈夫?」
「看護師さん」
「救急車」「救急車」
安倍晋三元総理を襲ったのは…。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)田中富広会長(8月):
「犯人とされる容疑者が当法人、家庭連合への恨みを動機として行動に出たという報道に触れ、私どももとても心重く受け止めております」
宗教団体、世界平和統一家庭連合・旧統一教会。
安倍元総理の銃撃事件をきっかけに、政治との近い関係が問題となりました。
宮沢正美県議、佐地茂人県議とのつながりは
それは県内も例外ではありませんでした。
静岡朝日テレビは、旧統一教会の関連団体が主催するイベントの資料を入手。
そこには、「顧問」として元県議会議長の自民党・宮沢正美県議、「実行委員長」として自民党の佐地茂人県議の名前が記されていました。
宮沢県議は、顧問になった経緯について…。
自民党 宮沢正美県議(8月):
「平和家庭連合、連合の活動をされている方がいますので、その方からこういうのがあるんだけど顧問になってもらえないかという話があったので、自分の判断としては、いいですよということでお返事したということですね 」
今後は顧問の要請があっても断るとしています。
実行委員長として名前が記されていた佐地県議は…。
Q旧統一教会の先月末の関連団体のイベントについて、お伺いしたいんですけれども
自民党 佐地茂人県議(8月):
「ちょっと待って、テレビ申し訳ないけど、御社だけ撮るってわけにもいかないと思うんだけど…地域で仲良くしている保護者の関係でお付き合いをしている方から実行委員の任を受けていただけないかというようなお話がありました。断ることができきれず受けてしまったと」
Q金銭の授受等というのはこれまであったりしたんですか?
「いや、一切無いです。」
今は関係を絶っているということです。
藤曲敬宏県議については
自民党の藤曲敬宏県議。
8月、静岡朝日テレビの単独取材に応じ、旧統一教会との関係を明かしました。
自民党 藤曲敬宏県議(8月):
「もともと私自身も、統一教会との関係というか、以前政治家になる前から勉強した時期もあったりということもあって、その教会の活動とかっていうのは、少し触れた部分があって」
Q(旧統一教会の)会員の時もあった?
「そうですね、はい」
Q現在でも会員?
「多分会員だと思う」
旧統一教会の信者だと告白した藤曲県議。
ただ、あの事件が起きて以降、心境の変化があったといいます。
自民党 藤曲敬宏県議:
「安倍元総理の事件が、銃撃事件があって、非常にショックを受けたと同時に、その中でもう一度、旧統一教会に対していろんな報道がありました。さまざまな問題を抱えたままの宗教法人とは、お付き合いができないなというふうに思ってまして、一切今後、お付き合いをしていかない」
旧統一教会との決別を宣言した藤曲県議。
先月の県政報告会では…。
自民党 藤曲敬宏県議(11月)
「(旧統一)教会の活動、以前は非常に問題があった。被害者もあったし、宗教活動によっては、一部問題があったということを私もそう思います。しっかりと関係性を絶つ。そうして決めました。具体的には9月に退会届をしっかりと出し、受理されました。そうした形で私自身もしっかり、皆さん方にこの場で説明できるように、けじめをしっかり付けて、この場に臨みたいというふうにして、きょうの場に及んでおります。」
安倍元総理への銃撃をきっかけに、政治と旧統一教会とのつながりが浮き彫りとなった2022年。
すべての膿は出し切ったのか。それとも、明らかになったのは氷山の一角だったのか。
今後も注目される問題です。