参院静岡補選…告示後初めての週末 意見交換や街頭演説…候補者の活動と訴え

 7日に告示された参議院静岡選挙区の補欠選挙は、9日、10日と初めての土日を迎えました。3人の立候補者は精力的に県内各地を回り、支持を訴えました。

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 参院静岡補選に立候補しているのは、届け出順に自民党の若林洋平氏、無所属の山崎真之輔氏、共産党の鈴木千佳氏の3人です。

若林洋平氏(自民)

自民党(公明推薦)若林洋平氏(49)(演説):「(御殿場市長として)12年7カ月の経験。これは地方自治体の長でなければ分からないことがたくさんある。35市町の県民、市民、町民の皆さんの代弁者である。これが私の一番の使命であり、さらに相手役になることが使命だと思っている」

画像1: 若林洋平氏(自民)

 選挙戦最初の日曜日となった10日、菊川市で支持を呼び掛けていたのは、前の御殿場市長で、自民党の若林洋平氏。菊川市の長谷川寛彦市長らが応援に駆けつけました。

その後、袋井市に…。

自民党(公明推薦)若林洋平氏(49):「収穫時期はずっと?」

メロン農家:「うちは通年で1年中作っている」

自民党(公明推薦)若林洋平氏(49):「ずっと1年中、メロンと向きあって?」

メロン農家:「そうですね」

画像2: 若林洋平氏(自民)

 主に大都市へと出荷されている、袋井市特産のクラウンメロン。緊急事態宣言が繰り返し出されたことで、売り上げに大きな影響が出ていると言います。

メロン農家:「販売の大体6割7割が東京、大阪。緊急事態になると急激に(値段が)落ちる。半値くらいになる」

自民党(公明推薦)若林洋平氏(49):「需要がなくなる」

メロン農家:「なくなるね。今から燃料(となる重油の値段)が上がると、これは止めようがない。燃料とメロンの値段と。それが一番響く」

 若林氏は取材に、コロナ禍で打撃を受けた農家を救うためには、国や県、それに市が役割分担をして支援していく必要があると話しました。

自民党(公明推薦)若林洋平氏(49):「一次産業は国の根幹なので、やはり日本の国土の美しさと力強さ、最終的に豊かさを守ることが絶対に政治の使命だと思っているので、そういった意味において、こういった芸術品も含めて大事にしていきたい」

山崎真之輔氏(無所属)

 選挙戦初めての週末、無所属の山崎真之輔氏は再びこの人とともに静岡市の街頭に立ちました。

静岡県 川勝平太知事(演説):「大臣21人、副大臣26人、政務官28人、(党の)執行役員11人。1人として、静岡県の自民党の国会議員8人が入っていない。それは何を意味するか。岸田内閣は静岡県の国会議員に信頼を置いていない」

画像1: 山崎真之輔氏(無所属)

 元県議会議員の山崎氏。県議会では知事与党とされる会派・ふじのくに県民クラブで政調会長を務め、6月の知事選では陣営の『ブレーン』として、川勝知事を支えました。

無所属(立憲・国民推薦)山崎真之輔氏(40)(演説):「今回の戦いは2つの意味があります。一つは私の次に1週間後に迫った衆議院議員解散総選挙の前哨戦であるということ。そして、もう一つは6月に行われました、県知事選挙の続きの戦いということであります。テーマは古い政治を変えられるかどうかです」

 山崎氏は命を守る3つの対策として、新型コロナ対策、災害対策、そしてリニア問題に取り組むと訴えました。

画像2: 山崎真之輔氏(無所属)

無所属(立憲・国民推薦)山崎真之輔氏(40)(演説):「ほとんどすべての候補が、命の水は守りますとおっしゃいますけども、皆さんわかっていますよね。どなたが本気なのか。これ川勝知事しかないです。これはそういった意味でも、とてつもなく大切な選挙戦になります。ぜひ皆さん、県民の意地をこの戦いで再度、示していただきたいと思います」

鈴木千佳氏(共産)

 共産党の鈴木千佳氏はこの週末、浜松市と静岡市で演説を重ねました。

共産党 鈴木千佳氏(50)(演説):「岸田新体制になって、自民党の幹事長に甘利さんが就任しました。甘利氏と言えば、金銭授受・口利き疑惑で大臣を辞め、その後、国民の皆さんに説明すると言いながら5年間だんまりを決め込んでいる。こうした方を自民党のナンバー2に据える。このこと一つとってみても、今度の岸田内閣、いくら新しさをアピールしようとしても、それは口先だけです」

画像1: 鈴木千佳氏(共産)

 この日は共産党中央委員の武田良介参院議員が応援に駆けつけました。

共産党 武田良介参院議員:「大企業、財界に対しても国民の立場ではっきりとものを言うことができる。これが日本共産党です。岸田自公政権も掲げる、自民党の憲法改悪を絶対に許すわけにはいきません」

 鈴木氏は新型コロナの第6波への備えとして、病院や保健所体制の強化のために従来の2倍の予算を充てる必要があるとしたほか、一律10万円給付を再び行うべきだと主張しています。

画像2: 鈴木千佳氏(共産)

共産党 鈴木千佳氏(50)(演説):「私、鈴木千佳は女性候補として、女性の声を国会に届けてまいります。今、多くの女性の皆さん、当事者の皆さんが勇気をもって声をあげ、政治、社会を前に動かしています。選択的夫婦別姓の実現、LGBT平等法の実現は政権交代を実現してこそ、一番の近道ではないでしょうか」

 参院静岡補選は24日投開票です。