浜松市行政区再編ついに正式決定 鈴木康友市長念願の公約果たす
浜松市議会2月定例会で行政区再編にともなう条例の改正案の採決が行われ、議案は原案通り可決されました。
22日午前、浜松市議会2月定例会で行政区再編にともなう議案6つの採決が行われました。
議長:
「原案を可決することに賛成の方の起立を求めます」
(起立)
「起立多数と認め、第33号議案は原案の通り可決されました」
(市長 礼)
採決の結果、6議案はいずれも賛成37人、反対6人で可決。
これで、来年の1月から今ある7つの区を中区・東区・西区・南区それに北区の一部からなる中央区と、浜北区と北区の大部分を含む浜名区、それと天竜区の3区に再編することが正式に決定しました。
これまでの審議振り返り
行政区再編は鈴木康友市長が「最大公約」として掲げてきました。
浜松市 鈴木康友市長:
「徹底的な行財政改革で無駄を省き、財政を健全化させて、浮いた財源は様々な市民サービスの充実を図っていく」
経済界も行政区再編の実現を条件に鈴木市長を支援。
鈴木修会長(当時):
「4選は支持しないから(再編を)やらないと最大の公約でしょ」
区の数を削減することで職員の人件費や区役所の維持管理費を抑えられる一方で行政サービスの低下が懸念され、最大会派の自民党浜松と足並みが揃わず、
2018年には市議会での審議が打ち切りに…。
しかし、鈴木市長の再編を目指す考えはぶれず、前回の市長選では同時に行政区再編の是非を問う住民投票を実施し、「賛成」がやや上回る結果になりました。
翌年には市議会全員協議会の議員投票で「再編必要」が3分の2以上を占め、議会として再編を進めていくことが決定。
その後は市議会の特別委員会で区割り案や新しい区名などが協議され、きょう、その条例が可決されました。
鈴木康友市長の受け止め
採決を受け鈴木市長は。
鈴木康友市長:
「10年を超える歳月をかけて、本日条例が可決したということで感無量です。柔軟で効率的な組織体制にすることで変化に対応しながら持続可能な行政運営を行っていくと、こういう目的でこの改革を行ってきました。来年の1月1日に向けてスムーズな移行ができるように準備をしっかりと進めていきたいというふうに思っています」