【リニア新幹線①】南アルプスを視察した川勝知事 静岡市の対応に苦言 静岡市の田辺市長は…
南アルプスを視察した川勝知事…静岡市の対応に苦言
静岡市田辺信宏市長 (10日午前11時半ごろ)
「発生土置き場の件については県の有識者会議で議論されている/私たちはその議論の中で適切にやってきたので、今後も粛々とやっていきたい」
田辺市長がこう説明するのは、リニア新幹線静岡工区、南アルプスを視察した際の知事のこの発言を受けてのことです。 静岡県川勝平太知事(8日) 「街中を2時間ぐらい10tトラックが一日何百台と走るのは本当に無理筋だろうと思って、その土捨て場の調整は静岡市がするということですが、土捨て場がなければ、いかにJR東海さんが工事をしようにもしようがないですから本当に失礼なことをしている」 リニア工事のための車両を通す県道南アルプス公園線のトンネルをめぐっては、JR東海が工事費用を全額負担して建設することでJR東海と静岡市が2018年に合意しています。
井川地区と静岡市街地を結ぶこのトンネル建設の際には、40万立法メートルを超えるとも言われる「土砂」が発生し、その一部が清水港に搬入される予定となっています。
知事は、視察から一夜明けたきのうも、「発生土置き場」の調整役である静岡市の対応に、改めて苦言を呈しました。
川勝平太知事(9日)
「発生土置き場を静岡市が用意されたので、まずそこに何しろ重機を持って行って置かなきゃいけませんから、そういうものとしてのおそらく仮設の拡大と思いますけれども、まだできあがってませんから、大変心配しております」
苦言を受けての田辺市長…「発生土置き場の処理はJR東海の責任で行うもの」
知事の一連の発言について、田辺市長は。 静岡市 田辺市長 (10日午前11時半ごろ)
「知事は県道トンネル工事について静岡市に問題があると発言をされた、事実をもう1度確認かたがた述べると、工事の状況は、合意書締結後、JR東海がトンネルの調査・設計、必要な法令の手続きなど進め、令和3年12月末に南側の準備工事に着手している、そしてご指摘の工事で発生する残土処理については、処理地の確保を含め、JR東海の責任において行うことになっているが、静岡市のトンネル前後区間の道路改良工事への活用など、相互協力の元で進めていきます」