来年放送のNHK大河ドラマも争点に… 現職と新人一騎打ちの静岡・伊豆の国市長選

 観光活性化が争点の一つに上がっている静岡県伊豆の国市の選挙戦終盤の模様を取材しました。

 伊豆の国市長選挙には届け出順に、現職の小野登志子氏(76)と新人の山下正行氏(65)の2人が立候補しています。

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来年放送のNHK大河ドラマも争点に… 現職と新人一騎打ちの静岡・伊豆の国市長選

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3期目目指す現職の小野登志子氏

小野氏:「みんなで作ろう伊豆の国市のあした。小野登志子3期目を立派に務め上げる覚悟でございます」

3選を目指す小野氏は1944年生まれの76歳。日本大学を卒業し、これまで県議なども務めました。

小野氏:「大学がもし来てくださるとなると、学生1200人、教職員その他300人、1500人の方が増えるわけであって、効果は大変なものである」

 小野氏は、地域が発展するとして大学の農学部を誘致することや、災害対策を進めることなどを訴えています。

農水省元局長の新人の山下正行氏

山下氏:「私は公平公正で、良識と品格のある市政を目指します」

 新人の山下氏は1955年生まれの65歳。東京大学卒業後、農林水産省で局長などを務めました。

山下氏:「私は5つの柱で政策を提示しています。まず、市民が主役ということ。それから経済の活性化、安全安心な暮らし、お年寄りや障害のある方を支援する。そして、歴史文化教育を重視する」

 山下氏は、農水省での経験を生かし、地域の農業を守ることや
市政改革などを訴えています。

争点は観光活性化政策…目玉事業はドラマ館整備

 そんな中、争点の一つになっているのが来年放送されるNHKの
大河ドラマを中心とした観光活性化政策。ドラマ館の整備やPR用の関連費として、市側は今年度の当初予算案では3億3500万円を計上していましたが、一部市議が「高すぎる」などと反発。結局2100万円に減額し、可決しました。

小野氏:「市として出すのは1億5500万円だったわけです。それから市民に還元できるものであるわけなので、やっぱりやっていかないといけない。入場収入、その他も入るものを見込んで、しっかりと精査すれば、高いものではないと思っています」

山下氏:「一般会計の予算が200億円少々の町としては大きすぎる。それはこれまでの大河ドラマを経験した市と比べて。ドラマ館自体は反対しません。ドラマ館自体はそこそこの物を作って、状況に応じて対策を打てる、ソフト事業を中心にした方が良い」

 新型コロナの収束が見通せない中での観光PRを狙った事業。有権者はどのような判断を下すのか…。

 伊豆の国市の市長選挙は18日投開票されます。