石川県珠洲市に派遣された志太消防本部緊急消防援助隊が活動報告 情報伝達の難しさを語る 静岡・焼津市、藤枝市

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 能登半島地震で石川県珠洲市に派遣された静岡県の志太消防本部の緊急消防援助隊が、活動状況を報告しました。

 消防庁の出動要請を受けて、志太消防本部からは4つの隊の15人が地震発生の元日に出動しました。

 しかし、通常であれば10時間程度と見られた行程は、道路の損傷などで目的地の珠洲市まで2日以上かかる事態に。

志太消防本部警防課 山口哲矢消防司令:
「72時間の生存確率がかなり切迫していたので、早く活動に当たりたいと」

 現地の関係機関から詳細な情報を得られず、自力で進むことを余儀なくされた一次派遣隊は、自らの安全も確保しつつ、5日まで現地で捜索や情報収集などの活動にあたりました。

「通信障害がひどくて、病院とのやりとりの連絡をするにあたって、全然病院のほうに連絡ができなかったもんですから」

 報告を受けた2人の市長は現地での経験を今後の対策の充実のため役立ててもらいたいと話していました。

中野弘道 焼津市長:
「支援していく人が弱っちゃなにもならないので、その辺をまた何が足りないのかをね(教えてほしい)」

志太消防本部警防課 山口哲矢消防司令:
「市と消防本部、消防機関が、平時よりいかに連携をして、情報伝達できる環境を常に意識高く持っていけるかというのが一番大事かなと思っております」