【リニア】「JR東海が決めること」静岡市長が川勝知事の『部分開業論』批判 「静岡には止まらない。言及する必要ない」
静岡市 難波喬司市長(1日):「静岡には止まりませんので、リニアが。開業時期についてあまり言及する必要はない」
リニア新幹線について言及した静岡市の難波市長。数ある「リニア問題」の中で、今、JR東海と川勝平太知事の関係に再び注目が集まっています。というのも、先週…。
JR東海は「部分開業」否定
JR東海 木村中専務執行役員(1月24日 静岡市):「(リニア)中央新幹線について静岡県知事のほうから様々な発言があって、いささか誤解がある。私どもは大変困惑をしている状況」
JR東海 澤田尚夫常務執行役員(1月24日 静岡市):「県の事務方に、いろんな情報は伝えている。伝えているがなかなか知事の発言には反映されていないので、困惑している」
これまで川勝知事の独自見解に対し、静観を貫いてきたJR東海。ついに堪忍袋の緒が切れたのか、これまでの知事の発言に“反論”するような会見を開いたのです。また、川勝知事の持論である“部分開業”についても…。
JR東海 木村中専務執行役員:「東海道新幹線と交わらないような部分で部分開業を行っていくということは、そもそもその機能は私どものこれを進めている目的からしても、そういったことはない」
川勝知事「別に事実を誤認していない」
部分開業を完全否定。このJR東海の「反論」に「反論」したのが、川勝知事です。
静岡・川勝平太知事(1月29日):「別に事実を誤認しているわけではないでしょ。事実誤認という言葉が一人歩きしないようにしてください。何の事実を誤認しているのか明確に言って質問してください」
「事実誤認はしていない」と語気を強めた川勝知事。さらに…。
静岡・川勝平太知事:「なぜ2027年以降になったのかの説明が、静岡工区が遅れているためだということだったので、言い換えると2027年までに東京から山梨まで、また、長野から愛知までは完成できるということ」
難波市長「静岡にはリニアは止まらない。開業時期に言及する必要はない」
JR東海が完全否定した部分開業ですが、それでも実現可能だと主張しました。こうしたJR東海と川勝知事との対立について1日、かつての部下、静岡市の難波喬司市長が言及しました。
静岡市 難波喬司市長(1日)
Q.(川勝知事とJR東海の)考えの不一致については?
A.「開業時期は、JR東海が自社の事業としてやることなので、いつ、どういう方法でどう開業するかはJR東海が決めること。ただ、これは社会的に影響のある事業なので、地域の要望というのは聞いていただくというのが大事だと思うので、ただし、静岡には止まらないので、リニアが。静岡の声を聞いても何も聞くことはない」
このように指摘。さらに、静岡県側に対して再度“けん制”しました。
静岡市 難波喬司市長:「繰り返しにはなるが、静岡は止まりませんので、リニアが。開業時期についてあまり言及する必要はない」
南アルプスを有する静岡市。今後は静岡県との“温度差”にも注目が集まりそうです。
(2月1日放送)