リニア新幹線工事 静岡工区だけじゃない山梨工区なども2027年には間に合わない 完成は2031年に JR東海が静岡市で会見

JR東海は静岡市内で会見を開き、山梨県駅などの完成は2031年になるという見通しを示しました。静岡工区以外で当初の開業予定の2027年に間に合わないという具体的な状況が初めて明かされました。

 今後の「動き方」に注目が集まっていたJR東海。

 4日午後、静岡市内で会見を開きました。

R東海 澤田尚夫常務執行役員:
「静岡工区以外の工事は一部工程が厳しく、順調とは言い難いところが出ている。山梨県駅 長野県について工事の内容2027年までに工事を完了は難しい。 約80カ月、約70カ月と設定することにした。工事の完成を2031年中になる。工期を遅らせる。自己負担で進めていく民間企業として、名古屋までの開業に直接影響を与えない工事。その工期短縮のために、多額の資金と多くの人手を投入できないと判断した」

 先週金曜、静岡工区が着工できず、2027年の開業は実現できない」としていましたが、こうした静岡工区の状況を踏まえて山梨県駅の新設工事で約80カ月。

 長野県飯田市の高架橋工事などでも約70カ月かかると発表。

 山梨工区の完成は2031年になるという見通しを初めて明らかにしました。

 会見の中で、川勝知事の辞職表明についても言及しました。

JR東海 澤田尚夫 常務執行役員
「会社のコメントというか… 私は非常に驚きました。
私だけでなく社員の中で『驚いた』のが一番。中央新幹線の早期の開業に向けて早期にやっていくのは何ら変わりない。全力でやっていく。静岡工区の着手についても我々の取り組み、相互のコミュニケーションを大事にしながら、真摯に取り組んでいくスタンスは変わりない」