静岡県知事選挙をめぐり「支援」を求める動きが活発に　自民党は「分裂選挙」か

知事選に向け立候補者が出てきた中で、静岡県内でも「支援」に関する動きが活発になってきています。

「Q．これまとまるんですか？」

自民党　城内実県連会長:
「いや、当然ね、やはり人間関係もありますしね。地域性というのがあると思うんですが、私自身は最終的にはやっぱり我々の政党というのは最初に喧々がくがく議論して、最初からこの人だとみんなこれに従えという、そういう政党ではなくて、いろいろな意見を皆さんが出して、その中でですね、丸く一つの方向に持っていくと、伝統というか文化というか、ありますので、そういう中で一人の方に絞られていくんではないかなと思いますが、現時点では全くですね。わかりません。」

知事選について言及した自民党の城内実県連会長。

　自民党にとって今“最も気がかりなこと”は身内による「分裂選挙」です。

　１２日出馬表明をした大村慎一氏。

　「オール静岡」を目指す大村氏にとって、自民党からの支援は欠かせません。

　関係者によりますと、静岡市の経済界の一部と連携する自民党の静岡市静岡支部が、大村氏に支部として推薦を出す方向で調整していることがわかりました。

静岡市の自民党関係者:
「静岡市の支部が単独でもいち早く推薦を出すことで、県連全体を大村氏支援に持っていく流れをつくりたい」

一方、出馬の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏（66）。

　浜松市の経済界などの支援を受けていますが、自民党内では浜松市を中心に鈴木氏を支持する議員もいる状況です。

　さらに鈴木氏は労働組合団体・連合静岡にも支援を要請しました。

片山真人アナウンサー １１日:
「静岡市内にある連合静岡です。先ほど午後４時半から、緊急の会議が始まりました」

　対応を話し合った連合静岡は、鈴木氏を推薦する方向で調整に入りました。

連合静岡　角山雅典会長:
「浜松市長４期１６年の中で、連合としても推薦首長として支援をしてきた方ではあります。現時点で連合に対して支援の依頼がされているのは鈴木氏しかいないものですから、そこは当然前提になってくるかなというふうに思います」

　推薦を正式決定するのは来週になる見通しですが、あすには、立憲民主党・国民民主党・ふじのくに県民クラブの４者協議が開かれます。

　そこで最終的な方針が決まる見通しです。

渡辺周　都内 １０日 :
「あの意欲はあります、はい」

　連合とは立憲民主党も足並みをそろえる可能性が高く、これで、出馬に意欲を示していた立憲民主党の渡辺周衆議院議員の出馬は厳しくなったとの見方が広がっています。

渡辺周　都内　１０日:
「そのまあ、言ってしまえば、週末の４者会談がどうなるのかなと言うこと。まあ見届けたいと思っています」

　超短期決戦に向け、調整が続く県内。

　鈴木氏は週明け月曜日に出馬会見を開く予定で、

自民党や公明党にも推薦を依頼する方針です。