田辺市長が災害発生後に敬老会などに出席「災害対応と通常公務のバランス性に問題があった」静岡市災害復興本部会
去年9月に発生した台風15号の静岡市の行政対応に関する最終報告が行われ、田辺市長の行動について「災害対応と通常公務のバランス性に問題があった」としました。
27日午前、静岡市の災害復興本部会が開かれ、行政対応検証の最終報告が行われました。
最終報告書では田辺市長が災害発生後に敬老会や地域の祭りに出席するなど、通常公務をしていたことに触れ「災害対応と通常公務のバランス性に問題があった」としました。
Q情報がしっかり収集できて現状認識ができていれば敬老会やお祭りは行かなかった?
田辺信宏市長:
「おっしゃる通りです。後悔先に立たずですね。判断したのは、私の責任です」
また、タイミングの遅れが指摘されていた自衛隊の災害派遣要請については、検討段階においても県などの関係機関との対応状況を積極的に情報発信することなどを決めました。
また、清水区の断水の原因となった承元寺取水口への市長の現地視察のタイミングについても「状況が刻々と変化する初動期においては実施について慎重に判断する必要があった」としました。
梶山知危機管理統括監:
「さらにひどい状況、緊急 事態が起こる可能性があったというところも想定して決めるべきだったと考えている」
最終報告を踏まえ市は来年10月をめどに災害時総合情報サイトの運用開始を目指すほか、給水量や給水拠点の場所など災害時の給水のあり方についても検討していくとしています。