貴金属買い取り店で強盗事件 業界は防犯対策の強化へ その背景にある「円安」とは…?
三島市の貴金属買い取り店に強盗が…
10月24日午後5時30分ごろ、静岡県三島市の貴金属買い取り店に、刃物のようなものを持った男が押し入り、現金数十万円を奪う強盗事件がありました。犯人は現在も逃走を続けています。当時店には女性店員1人がいましたが、ケガはありませんでした。
男は30代~40代ぐらいの中肉で、黒いジャンパーに黒っぽいズボンを着ていてネックウォーマーのようなもので口元を隠していたといいます。
現場はJR三島駅から400メートルほどの場所。事件が起きた時間と同じ時間には、あたりは暗くなっているものの、帰宅時間と重なるためか人の姿は多く見られました。つまり人通りが多いなかでの“大胆な犯行”だったとも言えそうです。一方で今回標的となった店は貴金属などを買い取る店。今、こうしたリサイクルショップは特に防犯対策に力を入れているといいます。
同業のお店では…
犯行があった店と同じように店頭で買い取りをするリサイクルショップを取材すると。
と~たる富士店
田中美優 店長:「狙われにくい店づくりは日頃から意識してやっていて、例えば店の商品をきれいに並べるところで管理がしっかりされている印象になるので、そこで狙われにくい雰囲気をつくるように、それがいい接客に繋がると思っている、それと共に防犯面上げるということでやっている」
取材したのは富士市のリサイクルショップ店。バッグや時計・財布などを買い取り、販売をおこなっています。
と~たる富士店 田中美優店長
「刃物で金を出せということで来たのを知って、(被害にあった)お店の方も同じ女性すごく怖いと思った」
円安の影響で防犯対策も…
実は今、事件があった買取店やこうしたリサイクルショップには、円安の影響が出ているといいます。
と~たる富士店
田中美優 店長:「やっぱり円安だったりとか、まあ金の価格が上がっているっていうこともあって、買取を持っていただく方は増えているなという印象があります。世の中の情勢が悪い方向行くと世界で共通の価値がある金の需要が高まる、相場が上がる傾向。今売り時だと思って売りに来る人が増えていると思う」
円安の影響で需要が高まっている買い取り市場。だからこそ、店としては防犯面に気を遣っているといいます。
と~たる富士店
田中美優 店長:「買い取りはその場で手続きはあまりふみたくない、その場で現金が直ぐほしい人がいるので、そういう事情を知っていると他の業態に比べたら狙われやすい。リスクもあるので常日ごろからそんなにたくさんの現金は店には用意せず、高額な買い取りになった場合には振込とか現金がいいという人がいるので後日用意して後日渡す対策をしている。今回のケースでいうと直ぐセコムが来てくれるようにはなっている」
こちらの店ではその他にも防犯カメラを複数台設置するなど防犯対策を徹底しています。
と~たる富士店
田中美優 店長:「(被害にあった)店の人もそうだし、まわりに住んでいる人も不安な思いをしていると思うので、一刻も早く犯人が捕まってほしいと思う」