富士山「入山規制」問題で「国としっかり協議していく必要が…」鈴木康友知事

おととい静岡県側で開山した富士山でわずか2日で3人もの死者を出したことを受け、鈴木知事は今後国とも協議していく意向を示しました。

鈴木知事
「明日からの3連休で富士登山を計画されている方も多いと思われますが、天候があまり良くないという予報も出ている。悪天候時の無理な登山は控えていただくよう強くお願いをいたします。」

 静岡側でも本格的に始まった夏山シーズン。

 ところが、今年は異常事態となっています。

 開山から2日目で3人が死亡。

 これは、去年夏の死者2人をすでに上回っています。

能地優アナウンサー
「冨士山五合目・富士宮口です。強い風が吹いていて、横殴りの雨となっています。この会談の奥に登山道がありますが、視界がかなり悪くなっています。」

 1日に開山した山梨県側では今年から、登山者の上限を1日4000人として、通行料2000円を徴収する「入山規制」を導入。

 いっぽうで、静岡県側は事前に情報を入力する「入山管理システム」を導入していますが、山梨県と比べて強制力はありません。

鈴木知事
「通行料の徴収と登山に関する様々な注意喚起とはまた別の次元の問題だと思いますので、そこはしっかり登山者の方に、安全な登山を行っていただくように、今後も注意喚起を促していきたい。」

 静岡と山梨で対応が異なる背景には、土地の問題があります。

 富士山をめぐっては、山梨県側は「県有地」なのに対し、静岡県側は「国有地」のため県が独自に動くことが難しいのです。

 これに、鈴木知事は…

鈴木知事
「これは国の方とですね、しっかり協議をしていく必要もございますし、まずは今年の状況をよく見て、来年に向けて検討していく必要がある」