【リニア新幹線工事】岐阜県での水位低下問題でのJR東海側の発言の真意を説明 JR東海 丹羽俊介社長
リニア新幹線工区の岐阜県瑞浪市で井戸などの水位が低下した問題でJR東海の丹羽俊介社長は会見で、岐阜県に対する発言の意図を説明しました。
リニア新幹線のトンネル工事区間の岐阜県瑞浪市では、複数の井戸やため池で水位の低下が確認されています。
岐阜県によりますと、JR東海は問題が表面化する前に行われた面談で、「多大な費用と時間を要するため、詳しい原因調査は考えていない」と県などに説明をしたということです。
JR東海・丹羽俊介社長
「当社の工事が原因であるか調べるための詳細な調査を、手間を掛けて行うまでもなく、当社の工事が原因であるといった前提に立って、住民の皆様への影響を最小限に抑える対応を行っている。このような趣旨で説明したと報告を受けた」
JR東海の丹羽社長は17日の会見で、発言の意図について説明し、「工事が水位低下を引き起こしたメカニズムの解明は重要であると認識している」と話しました。
面談では他にも、「工事を止めたからと言って水位低下が収まるわけではない」という趣旨の発言もあったと
されています。
これについては「環境保全措置の中で示している対応をとるために ある程度まで掘削工事を進めていきたいという趣旨で発言した」と説明しました。
一方、山梨県でのボーリング調査について問われると。
JR東海・丹羽俊介社長::
「県境までの先進抗や本坑の掘削工事についても、ボーリング調査のデータに基づいて、静岡県をはじめとした関係者の方々と対話をしながら慎重に進めてまいります」