久能特産・イチゴ栽培のビニールハウスが流される 台風10号による被害

まとまった雨によって静岡県内では各地で土砂崩れが発生。静岡市ではビニールハウスが流されました。

林輝彦アナウンサー(静岡・駿河区根古屋):
「午前10時前です。土砂崩れの被害にあった静岡駿河区のイチゴのビニールハウスの現場に市の職員が現地調査の確認に入ります」

 これは、土砂崩れ発生直後の映像です。

 茶色く濁った水が斜面を勢いよく流れていきます。

 土砂崩れが起きる前の映像を見てみると、そこにはイチゴを栽培するビニールハウスが立っていたことが分かります。

 それらを押し流すように、土砂は流れていきました。

笹村朱里アナウンサー(静岡・駿河区):
「こちらは静岡市久能の上空です。土砂が流れこみ、ビニールハウスと思われるものが流されています。山からの土砂が流れ込んでしまっています」

 静岡市駿河区根古屋で発生した土砂崩れ。

 段々に建てられていたビニールハウスは10段にわたって流されたといいます。

動画を撮影した人:
「ゴロゴロという音がして、山を見たら土砂がすごい量で流れていたのが見えたので、これは本当に大変なことが起きたんだなと思って。この世のものとは思えないくらいだった」

静岡市 難波市長は

 1日現場を視察した静岡市の難波市長は─

静岡市 難波喬司市長:
「次の雨が来たら土砂が落ちていくので、水の処理をしっかりやらないと、さらに広がる可能性があるので、それをすぐにやります。まずは二次災害防止をやりたいと思う。」

 2日、改めて現地に入った静岡市。

 土砂崩れの原因を調べるとともに、復旧に向けた対応を進めていく考えです。

静岡市農地整備課・出雲靖幸係長:
「まずこの水の排水処理というのをしっかり考えて、その上で土砂取りをしっかりやっていった上で、さらにのり面の上の方の対策を考えていきたい。」

 これから植え付けが始まる、久能特産のイチゴ作り。

静岡市 難波喬司市長

被害を受けたイチゴ農家は

 ビニールハウスが流される被害を受けたイチゴ農家は…。

被害にあったイチゴ農家・川嶋善次さん:
「茶色い水が出ていて、あれは危ないなと言っている間に土砂崩れになってしまった。まさかあんなにひどくなるとは思わなかった。」

Q:.被害のあったビニールハウスに植える予定だった苗はどうする?

「10棟あるうちの2棟がだめになったので、あとは植えられるが、植えないほうがいいかなと思って、今年は。苗はあるけどそれはまだ決めていない。」

被害にあったイチゴ農家・川嶋善次さん