能登半島豪雨の爪痕は いまだライフラインが復活せず… 林記者が現地で取材
元日の大地震で甚大な被害を受けた石川県の能登半島は、9月21日の豪雨で川が氾濫して死者が出るなど、2重の被害に見舞われました。記者が現地を取材しました。
●林輝彦記者:
「久手川町です。人の背丈を超えるほど流木や瓦礫が積まれています。またこの辺りにあった家は流されてしまい、今は家の基礎や土台部分 しか残っていません」
石川県の輪島市を流れる塚田川は9月21日の豪雨で氾濫。元日に能登半島で発生した地震の復旧作業をしている最中に、輪島市の人々は再び災害に見舞われました。
●輪島塗 太王 高夕起子さん(75):
「ダメ押しのような」
●高政雄さん(71):
「泣きっ面にスズメバチって感じ」
この豪雨では、輪島市の中学生3年生喜三翼音(14)さんを含む14人が死亡しました。
●喜三翼音(14)さんの父 喜三鷹也さん:
「素直で優しい子だったと思います。本当に見つかってくれて良かったです。お帰りと声をかけたいです」
一方で、輪島市町野町の中山美紀さん(31)の行方が依然わかっておらず、4日も警察などが300人態勢で捜索を続けました。
ライフラインの被害も深刻です。停電の影響による水道施設の停止や水道管の破損により1日時点で輪島市・珠洲市・能登町で2325戸が断水。現在も32カ所の避難所では483人が避難生活を続けています。