【特集】衆院選に向け動き出す静岡県内選挙区 静岡1区
国会では7日石破総理就任後初の代表質問が始まりましたがすでに焦点は10月下旬に想定される衆院選です。週末から7日にかけての静岡1区を取材しました。
自民党 上川陽子氏:
「この地で事務所を構えてから長い年月が経ちますが、今回ほど急きょの解散、短期決戦になるとは夢にも思わない状況でスタートした」
7日朝、事務所開きを行ったのは、前外務大臣で総裁選に出馬した自民党の上川陽子氏(71)です。
自民党県議や市議のほか、石川嘉延元知事や5月に行われた知事選に出馬した大村慎一元副知事の姿もあり、上川氏にエールを送りました。
「上川です。では、頑張らせていただきます!」
「はいどうぞ。はーい。(男の子へおにぎりを渡す)」
6日、上川氏がひとりひとりに手渡していたのは、「おむすび」。
登呂遺跡で収穫された赤米のおむすびです。
6日は登呂まつりに参加し、地元自治会や会場に来ていた県民に向け、総裁選のお礼と次に控える衆院選に向けて挨拶をして回りました。
市民)がんばったね
上川氏)本当に…
市民)これからこれから!頑張ってください。
上川氏)頑張ります
市民)応援しています。まだまだこれからこれから!(握手しながら)
また、この日は静岡市で開かれた公明党との合同講演会に出席。
衆院選に向けた意気込みを語りました。
上川陽子氏:
「何としても、今回の戦い、今、国民の皆さんから、政治不信と。こういう4文字を言われるわけでありますが、それをどんなふうに乗り越えていくのか。知恵とそしてこれまでの蓄積をしっかり生かして、この戦いにしっかりと勝ち残っていきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いを申し上げます」
全国の応援に入り本人はほとんど不在となるため、県議や市議らが中心となり組織戦を展開する見通しです。
上川陽子氏
「自由民主党の1議員として静岡県内、あるいは全国を回るということになろうかと思いますので、またそういう中で国民の皆さん、県民の皆さんとしっかりと対話を重ねて、そしてこの地域やこの国をつくっていく一緒につくっていくという新しい景色をまた切り開いていきたい」
立憲民主党 高橋美穂
立憲民主党 高橋美穂氏:
「どんな時代に生まれてもどんな家に生まれても、何度でも何度でもチャレンジできるような、そんな社会を作っていきます!」
この日、政見放送の撮影をしていたのは、元衆院議員で立憲民主党の高橋美穂氏(59)です。
高橋美穂氏
「今お金の問題がずっと言われている。もう実は私は本当のところを言うと飽き飽きしております。私たち立憲民主党は本当に今回の選挙で政権交代を果たしたい。そんな思いで今ここに立っております」
この日、街頭演説では、子育て支援の拡充と大学の無償化は必須だと訴えました。
前回2021年の選挙戦は国民民主党1区から出馬しましたが、今回は立憲民主党からの再挑戦です。
前回、立憲と国民の候補者調整が最後までできずに終わった静岡1区。
今回、野党共闘に協力する姿勢を見せる立憲ですが、国民民主党は候補者の擁立を模索しています。
Q1区については?
国民民主党県連常任幹事会 田中健代表 9月21日
「県庁所在地ですし、多くの無党派の方もいらっしゃるし、
前回出したという経緯もあるし、ぎりぎりまで 1 区については考えていきたい」
高橋美穂氏
「本当は一致団結して野党が一つになればうれしいとは思うが、やはり野党は自分たちの主張を国民の皆さんに訴えていくというのが大事だと思うので、出るならばそれは仕方がないので、お互いに自民党を倒せるように頑張っていこうと思っている」
日本維新の会 山下洸棋
日本維新の会 山下洸棋氏
「私は金融所得課税の強化、これ全く大反対であります。まずは国民の皆様の手取りを上げていく。これが今、政治がやるべきことではないでしょうか」
一方、選挙区を変えて国政を目指すのは、日本維新の会の山下洸棋氏(33)です。
前回の選挙では、静岡6区から出馬しています。
1区では最年少候補として365日休むことなく街頭演説を続けるなど精力的に活動する山下氏。
増税をせずに教育の無償化や社会保険料の負担を減らせば
経済を成長させることができると訴えています。
山下洸棋氏
「まさにいま自民党は変われないということを石破総裁自身が自ら証明をしたと思うので、裏金問題もまだ解決されていないですし、文書交通費一つとってもですね、解決できない国会です。そういったところをしっかりと訴えをして、自民党以外にも、政策担当能力、政権担当能力がある政党があるんだということを国民の皆様にしっかりと訴えていきたい
共産党 鈴木節子
共産党 鈴木節子氏
「自民党の派閥による裏金事件どうお思いでしょうか。国民の皆さんの金権腐敗政治を一掃させよう、企業団体献金はやめさせたい」
一方、同じ時間にJR静岡駅の南口で街頭演説を行っていたのは元県議会議員で共産党の鈴木節子氏(69)です。
国政選挙は初めての挑戦です。
前回は立憲との共闘で候補者を取り下げた経緯のある1区ですが、共産党は1年前にすでに鈴木氏の擁立を発表。
静岡市議や県議を長年務めてきた鈴木氏。
「金権腐敗政治一掃」を掲げ、政治に信頼を取り戻したいと訴えます
鈴木節子氏
「皆さんも政治を変えようという大きなうねりがあるので国民とともに戦うと。そういう意味では大きく訴えて短期決戦だからこそ政策をしっかり草の根まで皆さんに届けながら、党の政策をしっかり訴え抜いていきたい」
4人が出馬を予定する静岡1区。
衆院選は15日に公示され、27日に投票が行われる見通しです。