【衆院選特集・静岡2区】自民逆風の中5回目の当選を目指す井林氏に立憲民主と参政の新人が挑む

15日始まった12日間の選挙戦。「とびっきり」では16日から選挙区ごとに候補者の訴えをお伝えしていきます。16日は藤枝市・焼津市などを選挙区とする静岡2区です。
 
 自民党の前職・井林辰憲さん、

 立憲民主党の新人・鈴木岳幸さん、

 参政党の新人・提坂大介さんの争いです。

自民党 井林辰憲候補:
「前回いただいた13万1082票、この票を絶対に超える。その力をいただいた上で、東京で、そして静岡で、そしてこの地元で、改革を取り組んでいきたいと思っています」

 自民党の前職・井林辰憲さん。

 藤枝市での出陣式で第一声を上げました。

自民党 井林辰憲候補:
「自民党も変わらなきゃいけない、変えなきゃいけないという思いを今ほど強く思ったことはございません」

 5回目の当選を狙う井林さん。

 裏金問題の逆風を受け、「これまでで一番雰囲気が悪い」と危機感を隠しません。

 出陣式には地元の市長・町長に加え、石川元知事も応援に駆け付けました。

石川嘉延元知事:
「中央政界において井林辰憲の存在感、非常に高くなってきた。これからもこの地域のため、国のために頑張っていただくためにも、この戦いは絶対に失ってはいけない大変重要な戦いであります」

 訴えているのは、経済対策や社会保障の充実です。

自民党 井林辰憲候補:
「まずは政治を変えていくこと。そして、引き続いて地元のいろんな事業がありますんで、しっかり進めさせていただきたいということです。もう個人を信じていただくってことをお願いし続ける。その一点に尽きます」

井林さんと鈴木さん

 井林さんは公示前から地元で活動し、地盤固めを図ってきました。

「こんばんは、井林です、よろしくお願いします」
「井林ですよろしくお願いします。井林です」 ※どっちかのみ

 この日訪れたのは、藤枝市の神社で開かれていた祭り。

 ここで司会を務めていたのが…。

立憲民主党 鈴木岳幸候補
「どうもどうも、お疲れ様です」

周囲
「イェーイ(拍手)」(※2人とも頭を下げながら)

立憲民主党の新人、鈴木岳幸さんです。

自民党 井林辰憲候補

立憲民主党 鈴木岳幸候補

 藤枝市議を3期10年務め今回国政に初挑戦の鈴木さん。

 第一声では「政治は弱い立場の人のためにある」と訴えました。

立憲民主党 鈴木岳幸候補
「2012年に民主党が政権から転落しました。我々庶民の暮らしがますます厳しくなる。そんな12年間であったんじゃありませんか。我々一般市民の暮らしの底上げ、庶民の政治を取り戻す。そのために全身全霊をかけて戦ってまいります」

 鈴木さんは学校給食費や大学の授業料無償化などを主張しています。

立憲民主党 鈴木岳幸候補
「市民の暮らし、庶民の暮らしを豊かにしていくための戦いであります。今の自民党ではそれはできません。だから私は今回の選挙で我々立憲民主党に、そしてこの鈴木岳幸に、一般市民の生活を豊かにするための政治をやらせてください」

鈴木岳幸候補
「ありがとうございます」

有権者
「応援してます」

鈴木岳幸候補
「ありがとうございます、一生懸命頑張ります」

 “超短期決戦”の今回、課題は知名度の低さ。

 準備不足とともに克服し、支持を広げていきたい考えです。

立憲民主党 鈴木岳幸候補
「非常に厳しい状況であることは自覚しておりますが、一生懸命訴えていけば、私の思い、必ず届くと信じております。政治は弱い立場の人のためにある。現状の政治ではそれができていない部分がたくさんあります。今の政治を転換させていかなければいけないと訴えたい」」

立憲民主党 鈴木岳幸候補

参政党 提坂大介候補

街宣車アナウンス
「本人は自転車に乗りまして皆様方のもとへと伺わせていただきます」

 参政党が静岡県内の小選挙区に唯一擁立したのが、島田市議会議員だった提坂大介さんです。

参政党 提坂大介候補
「自民党の方が言うと思う。今回は逆風が吹いている。だからこそ、今回こそ私に投票してくれと言うと思います。そして、新しい政治をするんだ。自民の内部から変えるんだって。今までずっとそれを信じてきた結果、30年間経済成長せず、税金は上がり、物価も上がっているんです」

 提坂さんが最も強く主張しているのが「減税」です。

参政党 提坂大介候補
「税金を下げたいんです。そして国民の負担を下げたいんです。だからスローガンを決めました。税金を下げたい、税金を下げ坂。国民の負担を下げたい、負担を下げ坂です。給料なんか上げなくても、税金さえ下げれば私たちの使えるお金が増えるんです。」

 党の地盤がない中で、支援者らのボランティアを中心とした草の根の選挙戦で支持拡大を図る考えです。

参政党 提坂大介候補
「僕は国民が一番困っていること、それに対して一番効果があるのが減税だと思っています。インスタグラムとかユーチューブなどを使って配信して、私の思いを伝えていこうかなと思っております」

参政党 提坂大介候補