【衆院選】選挙戦も最終盤に突入 与野党一騎打ちの静岡4区

YouTube Video 【衆院選】選挙戦も最終盤に突入 与野党一騎打ちの静岡4区
動画を再生

最大の政治決戦と位置付けられる衆議院選挙。審判のときは、27日に迫っています。12日間の選挙戦も最終盤に突入し、各候補者も訴えに一層熱を込めています。静岡県内小選挙区でただ一つ、与野党一騎打ちの静岡4区の25日の様子です。

深沢陽一

自民党 前 深沢陽一候補:
「選挙戦、いよいよあと2日となりました。しかしながら、自民党に対する逆風。これを段々感じております。このことに関しては本当に皆さんに改めてお詫び申し上げます」

 お詫びから始まった演説。

 25日、自民党の深沢陽一さんは、国政初当選から支援を受ける、地元・清水の木材業団体の工場を訪れていました。

自民党 前 深沢陽一候補:
「成長の実感を地方経済まで、そこに至るまでしっかりと私たちは政策で取り組んでいかなければならないと思っております。これを私はまずは国政の立場で役割を果たしていきたい」

自民党 前 深沢陽一候補:
「よろしくお願いします。頑張ります」

 選挙戦中盤、この人も応援に入りました。

自民党 上川陽子前外務大臣
「今回の選挙は大変厳しい逆風。相手は必死になって食らいついて来ます」

 9月の総裁選、上川氏の推薦人となった深沢さん。

 去年からの1年間、外務大臣と政務官として共に働いた関係でもあります。

自民党 上川陽子前外務大臣
「ツーと言えばカーという関係の中で。先生が政務官になっていただいたことは、私の大臣として仕事をするにあたって本当に心強い人事であった」

自民党 前 深沢陽一候補:
「私は旧宏池会(岸田派)の所属で、当然林先生がいらっしゃいました。しかし、私は一も二もなくツーカーです」

自民党 上川陽子前外務大臣
「深沢陽一候補、よろしくお願いいたします」

 ただ、ここに来て今回非公認となった候補者の政党支部に、党本部から2000万円が支給されていたことが明らかになりました。

自民党 前 深沢陽一候補:
「党の行為としては配慮が足りなかったのではないかと」

Q.配慮に欠けるというのは誰に?

「こういう政治とカネの問題があった。その中で新たな情報が出てきた。国民に対しても私たち候補者に対しても配慮が足りないという意味です」

上川陽子氏と深沢陽一候補
上川陽子氏と深沢陽一候補

田中健

国民民主党 前 田中健候補:
「総理は候補者にやったんじゃない。これは支部にやったんだから、非公認の人とは別だと言いましたが、お金に色はないんです。そして、支部長はその非公認の方ですから、結果
的にその人がお金を使うんです。結局2000万円のお金が渡っていた。やっぱり変わらない。変わらなければ私たちが変えるしかない。この思いを強くしました」

 国民民主党の田中健さん。

 手取りを増やす政策を訴える一方で、自民党批判も欠かしません。

国民民主党 前 田中健候補:
「これだけ裏金の問題と、それに対する反省処分が大きなテーマとなっている中で、非公認の方の支部に金を出すかと。とても国民の理解を得られないと思っていますし、やはり認識が私たちと大きく違うなというのが印象です」

 自民党への逆風を、追い風に。
 
 小選挙区での初勝利のため、鍵と見るのが大票田の清水です。

国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「問題はこの清水区なんです。清水で勝てば、田中健は議席を取ります」

 この3年間、国会での活動に加えて、地元回りにも積極的に取り組んできたといいます。

 この日は、清水区蒲原で集会を開きました。

国民民主党 前 田中健候補:
「常日頃けんちゃんと呼んでもらったり、一緒にお酒を飲んだり、おみこしを担いだりというう、本当に私にとっては兄貴のような存在や、お父さんお母さんな皆さんでございますので、何か大変に恥ずかしいような、改めて訴えるのも。そんな身内の会となりました。相手はこの清水で20年間、市会、県会、国会でやってきた先輩で、大ベテランです。私はチャレンジャーです。ここで終わりではなくて、さらに国会に行って仕事をさせていただきたいんです。仕事をさせてください」

 ガンバロー三唱

「自公過半数」が焦点となる今回の衆院選において、最も分かりやすい、「与野党一騎打ち」の構図となった静岡4区。

 有権者の選択は、27日明らかになります。

田中健候補
田中健候補