富士山の登山規制 静岡県は入山料を「4000円を目安に検討」 

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 2025年夏からの実施を予定している、富士山の登山規制に関連して、静岡県は入山料を「4000円を目安に検討している」と明らかにしました。

 開会中の県議会で木内満県議の質問に答えたものです。

●木内県議:
「入山料を徴収するとして、徴収コストを回収したうえで、利用可能な財源確保につながるのか。入山料の相場観や検討の方向性、およびその活用についてどのように考えているのか伺います」

 これに対し県は、現在は任意で徴収している保全協力金を廃止して、登山者全員から入山料を徴収するとしたうえで、次のように述べました。

●都築直哉スポーツ・文化観光部長:
「規制に必要な運営経費に加え、登山道やトイレの整備など登山者の安全対策や富士山を保全する施策に活用できるよう、4000円を目安に調整しております」

 入山料に関して、県はこれまで3000円~5000円の間で検討してきましたが、金額を明言するのは初めてです。

 富士山の登山規制をめぐっては、2024年から規制を導入した山梨県が内容の改正を検討していて、県はこうした動きも踏まえたうえで、2025年2月の県議会に条例案を提出する方針です。