【リニア新幹線】静岡県・鈴木康友知事とJR東海 丹羽俊介社長が2回目のトップ会談 リニア開業時には静岡・浜松に停車する「ひかり」が1時間に2本に
鈴木康友知事とJR東海の丹羽俊介社長による2度目のトップ会談が行われ、リニア新幹線の東京~名古屋間の開業時に静岡・浜松駅に止まる東海道新幹線ひかりを1時間に2本程度に増やす考えを示しました。
JR東海 丹羽社長:
「当社としては一日でも早く着手したいという風に考えておりまして、静岡県との対話は丁寧にかつスピード感をもってということでやらせていただきたいと思っております。」
鈴木知事:
「緊密なコミュニケーションを取りながらこのプロジェクトを前に進めていきたいということで同意をさせていただいたと思います。残り24項目、何としても早くこれを終了させて、条件を整えてきたい」
トップ会談は鈴木知事が就任した直後に実現してから今回が2回目。
前回からおよそ8カ月というタイミングで、一体何が協議のテーマとなったのでしょうか。
JR東海が2034年以降の品川-名古屋間の開業を目標とする、リニア中央新幹線。
「夢の超特急」という言葉とは対照的に、工事の進み具合は芳しくありません。
未だトンネル工事に着工できていない静岡県では…。
Q.仮に専門部会が満足できる回答があれば年内に終わる?
鈴木康友知事:
「理論上はあり得ますけれども、物理的にはなかなか難しいかなと。1年でできるかどうかということに関しては、個人的には難しいかもしれないという感じがしています」
鈴木知事は水資源や生物多様性など24項目の懸案事項について、年内の協議終了は難しいとの考えです。
トンネル工事の着工は協議終了後となるため、静岡工区の2025年中の着工はすでに困難な見通しとなっています。
JR東海・丹羽社長
会談はおよそ30分間、冒頭を除いて非公開で行われました。
終了後、取材に応じた両者は。
JR東海・丹羽社長:
「「リニア開業後の東海道新幹線のダイヤについてお話をさせていただきました。知事からのご要請を踏まえまして、何ができるか検討を進めてまいりました。静岡と浜松に停車するひかりを、現在は基本のパターンで1時間に1本のところ、名古屋開業の時点では1時間に2本。これは完全に均等の間隔とは言いませんが、およそ30分に1本にすること、これを実現したいと考えております。そして、大阪まで全線開業した際には、静岡と浜松に停車するひかりをさらに増やすとともに、県内のその他の駅の停車回数の増加も図り、利便性をさらに高めていきたいと考えている」
鈴木康友知事
鈴木知事:
「私が何よりも驚いたのはですね、名古屋開業後につきまして当踏み込んだ回答であったというふうに思いますので、これは本当に私としてもびっくりしましたし、ある意味喜ばしい情報だったなと思っております」