スプリンクラー突然作動楽器が水浸し 裾野市長は「軽々に謝罪は出来かねる」事故調査委員会設置へ
9月静岡県裾野市の施設でスプリンクラーが突然作動し、楽団の楽器や舞台設備に被害が出た問題で、市は臨時会見を開きました。
● 村田悠 裾野市長:
「今回、被害に遭われましたシンフォニエッタ静岡の皆様には負傷された方もあり、また大切にされている楽器が被水し、ご心痛ばかりかとお察し申し上げます」
9月24日裾野市民文化センターの大ホールで、焼津市の管弦楽団がリハーサルをしていたところスプリンクラーが突然作動し、舞台や楽器が浸水しました。
楽団によりますと、被害額は浸水した楽器や舞台設備など合わせて数億円規模にも及び、団員5人が重軽傷を負ったということです。
● 梅田航平記者:
「こちらは被害があった裾野市民文化センターの大ホールです。スプリンクラーを作動させるには、舞台の両脇2箇所にあるこちらの起動弁を手動で操作させる必要があるということです」
今回作動したスプリンクラーがこちら。
4つのレバーを下げると舞台の上にある対応する噴出口から水が出る仕組みで、今回は①と③エリアでスプリンクラーが作動しました。
施設の運営と管理は民間の企業が行っていて、これまでの調べでスプリンクラーに異常はみつかっていません。
市はホール復旧に最低でもおよそ1億5900万円かかるとしていて、再開のめどは立っていないとしています。
また人の手による作動の可能性も考えられることから市は警察にも相談しています。
楽団が市の謝罪がないと主張していることについて村田市長は。
● 村田悠 裾野市長:
「現時点では原因が明らかになっておらず、第三者による人的な操作の可能性もある中で、市の責任者の立場として軽々にですね、(楽団に)謝罪は出来かねると思っております。市民の税金を預かる立場として原因が明らかにならない以上、(賠償のための)公金の拠出はあり得ないと考えておりますので」
市は近く第三者による事故調査委員会を設置し、原因究明を進める方針です。