スルガ銀行株主総会 債務者との和解の糸口見えず

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不正融資問題で交渉が続くスルガ銀行の株主総会が行われました。

板垣亮記者:
「株主総会が行われる会場の前では、被害者たちが問題の早期解決を訴えています」

「被害者とその家族の苦しみから目をそらすな!」

 債務者は投資用のアパートやマンションで不正融資を行ったと主張し、今もおよそ770の物件でスルガ銀行と交渉しています。

 またスルガ銀行は5月、金融庁から問題長期化の理由と改善策を求める報告徴求命令を受けています。

 株主総会では、命令を受け物件を売却しなくても延滞利息や損害金の一部を免除することや、低金利での返済案など個別解決策の拡充が示されたということですが。

株主は
「全く解決に至らない形だけの提案だったので、かなり荒れました」

株主は
「誠実に対応するという姿勢が全く見えなかった」

 弁護団は、命令を受けたことで解決姿勢を感じたとしつつも、示した策を評価していません。

スルガ銀行不正融資被害弁護団 松尾慎祐副団長
「貸したお金の元本のカットまでは踏み込んでいないという重大な欠陥があって、抜本的な解決にはならない」