市長の学歴詐称疑惑で市議会の百条委員会が初会合 卒業証書とされる書類の提出を求める 静岡・伊東市

板垣亮記者
「議員たちが委員会室へと入っていきます。田久保市長に対し、どのような追及が行われていくのでしょうか」
伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑をめぐり、11日初めて開かれた百条委員会。
偽証をした場合などは刑事罰が科される可能性もある、強い調査権限が特徴です。
百条委員会における調査のポイントの一つが、田久保市長が卒業証書と主張する資料です。
11日は市の企画部長と秘書広報課長が証人として出席。
広報課長は“卒業証書とされるもの”を市長から提示された張本人です。
伊東市 秘書広報課長
「最終的に大学を卒業した年度等の確認をさせていただきたいということで、市長に卒業証書の提示をお願いしている中で、6月4日に私が確認をさせていただき、資料自体には東洋大学法学部まで書いてあったと記憶しております。その上で、卒業証書を確認させていただいたということで、卒業と記載いたしました」
大川勝弘委員
「秘書広報課を通して(資料の)コピーができないかと要請があったと思うんですけど」
伊東市 秘書広報課長
「コピーをとらせていただくことは可能ですかとご相談したんですが、(市長は)「そこまではいらないんじゃないか」ということで、今までの市長にもそういうことを求めたことがなかったということで…」
佐藤周副委員長
「まさにこれは卒業証書らしきものであって、やはり現物そのものを議会としても確認させてもらわないと、話は収まらないと思います」
百条委員会 井戸清司委員長
「市長の卒業証書となされている書類について、伊東市長・田久保真紀氏に対し、7月18日午後4時までに記録提出を求めていくことといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。(異議なし!)ご異議なしと認め、採用を決定いたしました」
百条委員会の閉会後、中島議長は市長室へ。
“卒業証書とされる書類”の提出を要請しました。
伊東市議会 中島弘道議長
「今、弁護士が金庫にしまわれている資料をこちらに提出していただくことを求めます。よろしくお願いいたします」
伊東市 田久保真紀市長
「私が今できることが限られている部分もございますけれども、百条委員会で出されたものについてもしっかりと受けとめまして検討していきたい。そのように思っております」
伊東市議会 中島弘道議長
「静岡地検に提出するよりも市議会を優先と考えないのか」
伊東市 田久保真紀市長
「その点につきましてもしっかり関係者と相談して回答したい。そのように考えております」

要請終了後、百条委員会の委員長が取材に応じました。
百条委員会 井戸清司委員長
「これだけ市民に対していろいろな形で問題を起こしているような市長にいつまでも続けてもらうわけにはいかないと思っていますので、そこは我々議会としては粛々とやっていきます」
