エスパルスの新しい本拠地はJR清水駅前か…課題はタンクの撤去や土壌汚染の改良工事 静岡市清水区

 サッカーの街・清水の新しいスタジアム構想が、ついに動き出そうとしています。今シーズン3年ぶりにJ1を戦っている、清水エスパルス。リーグ戦25試合を終えて、勝点31で13位。直近の試合では、優勝争いに絡む強豪・広島を相手に試合を優位に運び、アウェーで貴重な勝点1を獲得しています。

 そんなエスパルスのホーム、「IAIスタジアム日本平」では、老朽化やアクセスの悪さなどが課題に。クラブに加えて、市内の経済団体も新しいスタジアムの早期建設を要望していました。新しいスタジアムの候補地は、JR清水駅東口の目の前。石油元売り大手のENEOSが所有する、およそ15ヘクタールの土地です。市の検討委員会が「最有力候補地」とした場所への建設に、難波市長も…。

エスパルスの新しい本拠地はJR清水駅前か…課題はタンクの撤去や土壌汚染の改良工事 静岡市清水区

静岡市 難波喬司市長:「今、ENEOSと色々と協議させていただいている状況です。大体お互いの考えているところは煮詰まってきましたので、合意に達するかどうかはわかりませんけど、全然かみ合っていない状況ではないです」

エスパルスの新しい本拠地はJR清水駅前か…課題はタンクの撤去や土壌汚染の改良工事 静岡市清水区

 この言葉から、3カ月―

 静岡市とENEOSが新しいサッカースタジアム建設に向けて、近く合意書を交わす見通しであることが分かりました。ENEOSはスタジアムの建設予定地で、「次世代型エネルギーを供給するプラットフォーム」の開発を進めていて、今回の合意もスタジアム建設を中心とした、一帯のまちづくりの進め方について合意するものとみられています。建設には、タンクの撤去や土壌汚染の改良工事が必要で、関係者によりますと、費用負担や、土地の所有権などについて今後協議し、今年度中にも基本計画の策定に着手する見通しです。

エスパルスの新しい本拠地はJR清水駅前か…課題はタンクの撤去や土壌汚染の改良工事 静岡市清水区

市民は

 具体化し始めた新スタジアム計画に、静岡市民からは…。

静岡市民50代「もちろん賛成です」
Q.どうして?
A.「サッカー盛り上がるじゃないですか!なので、街全体が活気づくので」

静岡市民10代:「人がたくさん来て、静岡のサッカーが盛り上がっていくのはすごい期待できる」

静岡市民30代:「駅へのアクセスが良いので、今ちょっと遠いので、もっとお客さんが集まるじゃないか」

静岡市民10代:「サッカー見るのが好きなので、近くでやってくれれば見に行けるしいいなと思う」
Q.新しく出来たら見に行きたい?
A.「はい」

 一方で、今後焦点となるのが「費用負担」です。静岡市は「民間投資が不可欠」としていますが、民間企業がどの程度出資するのかは今後の事業計画次第で、行政が負担するにも、市民の合意形成が不可欠です。

静岡市民50代:「市のお金となると、やっぱり慎重にならざるを得ないですけど。活性化につながればいいんじゃないですかね」

静岡市民20代:「建設費とかもあると思うんですけど、サッカー界を盛り上げていく上でも使っていいお金なんじゃないかなと思います」

エスパルスの新しい本拠地はJR清水駅前か…課題はタンクの撤去や土壌汚染の改良工事 静岡市清水区